L'ultima parola ～暗殺チーム～【短編集】 (ページ3)

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気高き心～リゾット～ページ3

リゾット『Pride』

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『ねえリゾット。あたし達のやってることは何も間違っちゃあいないよね……？』

「……オレ達は何も間違ってはいない。お前もだ。」

そうだ。それが間違っているはずがない………

あの時まではそうハッキリと言いきれた

2人を失い、足枷をつけられたオレ達は組織の中でも孤立した

お前はいつも先のことを案じてばかりだな、と……不安げなAに言ってやった

『この変わりばえなのない毎日を生きてたらさ………なんか、ふと考えるんだ……明日のことですらどうなるか分からない……』

Aは、まだ気にしているのだろう

あの時、もっと早く気づいていれば2人は死んでいなかったかもしれないと………

かれこれ時間だけはすぎていくが……お前は全く変わっていないようだ………

誰だって思っていることだ

あいつらのことに早く気づけば……と

「A……お前だけが2を背負わなくてもいい………そんなに積み重ねて、苦しくなるだけだ」

『………そうだよね……立ち止まって理解した…………何事も全て簡単にいくことなんてないんだよ……リゾット』

夕焼けが映るAの瞳は物悲しさを余計に引きたてていた

「オレ達は組織を裏切る」

『………もちろん……そのために情報を得たんだから……………また、あたし達は罪を重ねるのかな？』

「………この世全ての罪という罪が、許されることは決してないだろう………オレ達の罪は………だが、それを誇りと思え、A。オレ達のする事は罪ではない……」

『誇り高い心に誓って………仲間のために……己のために……今、ここに残った8人が掲げるのは暗殺者としてのプライドさ！…………必ず……ボスを暗殺してみせる……』

「A………ひとついいか」

『？何』

首をかしげながら微笑むA

きっと、この先何人かは朽ちてゆくだろう……

なら、せめて………

「死ぬな。これはオレからの命令だ」

『えっ？……それは………それは、承諾しかねるよリゾット……貴方が死ぬのならあたしも死ぬわよ。…………残されるのは……嫌だよ』

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だから言ったはずなのに……

決して………死ぬな………と

最期まで……大切な奴に"好きだ"と…言えなかった………

オレは……間違っていたのか……？

すまなかった………

すまなかった……

今だけは………泣かせてくれ………お前達……

もう、オレは決して迷いはしない