誓いの言葉〜イルーゾォ〜 ページ12
イルーゾォ『誓いの……』
＊＊＊＊＊＊
アイツは今どこにいるのだろうか
必ずいつか帰ると言って、別れたまま数年
2人でよく会った海岸
「………！A……？」
見間違えるはずがない
『……………！………い…………っ……』
おれを見て泣き出したAをめいいっぱい抱きしめた
「少し……やせたか？」
『……誰のせいでっ………』
「へえー。そうか、おれと別れるのがそんなに辛かったのかァ〜〜？」
そう嘲笑うと平手打ちを食らった
『バカバカっ！！そういうところは………変わんないっ………』
「なァ。A」
『………っ？！…………む…………ぅっ』
「ぷはっ。冷え切っちまったみたいだなァ？その唇。これで暖まったかァ〜？」
『…………っ！！う……ん………ううっ………ばかあっ！』
「ッ？！……………。」
Aが今度は仕返しと言わんばかりに熱いキスをした
「おいおい……いつからそんなに積極的になったんだァ〜〜？おれがいない間誰かに教わったのかァ〜〜？はぐあっ！」
また平手打ちしやがった
『あ……あなた……以外に…………………いないんだから………っ………』
「…………………」
ちょっとからかいすぎたか
そのやせた肩もおれのせいだよな
ｷﾞｭｳｯ
『！』
「当たり前の事だったな………もう二度とひとりにはしねぇよ………」
だから、泣くなって………
ずっと、毎日、毎晩そばにいてやるから
「Ti Amo……A。……もう、離してやらないんだからな……」
『私もっ』
互いに強く抱きしめ合った
『……苦しい』
「………だが、これなら離れねえだろう？」
『ぐるじぃ………』
「お前が泣き止むまでずっとこのままだぞ？」
『ぐぅ………もう泣いてない！泣いてないからぁ！』
「ははっ。やっぱりお前はからかいがいがあるぜ…………」
そう言うと、イルーゾォｸｲｯとAの顎を引いた
『………！』
「なァ〜〜おれのA〜〜。………こんな、おれを……お前は許してくれるよな………？」
1人にしてやることこそ
お前にとって、自由であり幸せだと思ってたが
違った
本当に大切なものってやつを忘れかけちまってた
お前と一緒にいてやる時が
1番の幸福だ
『………許してあげる………』
「………Grazie……愛してるぜ、A………お前だけ、おれのそばに居ることを許可してやる」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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