〔喧嘩松〕今日から俺は君の犬 《カラ松》

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今日、尋ねて来たのは十四松くんだった

「Aーー！！
あの時助けてくれてアザした！！」

「ごめんねもっと早く行けたらよかったのに……」

「ううん、俺も皆も無事だったし平気
あとね、トド松の事許してくれてアザした！！」

元気よく頭を下げる
やっぱりお兄ちゃんなんだなぁ

「こっちこそ、見舞いに来てくれてアザした！！」

「あー！A真似っこっすか？真似っこっすか！」

「真似してみました〜」

そうすると長い袖をパタパタ振ってからギュッと抱きついてきた

「あんね！あんね！
俺、あの時もう……これから野球できないと思ったの
ほんとに……怖くてっ……助けてって言ったから
トド松にもAにも辛い思い……させちゃった
ごめん……ごめんなさいっ」

「十四松くん……」

顔は見えなくても肩口が湿っていくのと声を聞けば十四松くんが泣いているってわかった
明るくて誰よりも優しいから見えなくても良いところが見えるんだね

「十四松くん、俺もトド松くんも怪我はしたけどたいしたことないよ
ほら、あと１日ここにいれば退院できるしさ
だから、大丈夫だよ」


背中をゆっくりさすってあげると耳元で嗚咽が聞こえた

ごめんね



俺、こんなことしか言えなくて



本当にごめん

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