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カラ松視点



Aの声は今まで聞いた事がないくらい低かった



人だかりの隙間からドゴッやらバキッという音が聞こえる



鉄パイプやらバットやらスタンガンを持ってた連中だもしかしたらボコられてるのかもしれない



ちらりと見えたその姿にビックリした



Aは強かった



殴られたら避ける事もせずそのまま殴る



体格がいいぶん威力があってそのまま気絶する




鉄パイプが降り下ろされてバキッという音がしても気にしない



そのまま倒していった



Aが俺に足をのせてる男にたどり着く頃には血まみれだった



「あはっ……嘘でしょ」

「足どけろ、」

「ねぇ、口の聞き方気を付けてね
こっちにはカラ松くんっていう人質がいるんだよ?」

ナイフを取り出して見せつける

「いい加減にしろ、それ以上カラ松くんに何かしたらぶっ飛ばすぞ」

「あ”あぁ!Aくんが態度を改めないせいでカラ松くんが死にますー!」


ナイフが降り下ろされた
ギュっと目をつぶって痛みを待つ

でも、痛みは訪れず代わりに生暖かい液体が頬を伝った

目を開けるとナイフはAの手のひらに深々と突き刺さっていた


「嘘……」

「歯食いしばれ」

低い声と共に男はぶっ飛んでいった
震える手で頬を触るとやっぱり血だった


「A……」

「遅くなってごめんね」

「手、が、血でナイフは」

頭が回らなくて文にならない
それでも言いたい事は伝わったみたいで

苦笑いされた

「ほっぺ汚してごめんね」


違う、そんな事じゃない

よくみればAの顔色は悪くて

足は震えていた


お前、ほんとは怖かったんだろ?

あって二日もたってないのに助けに来てくれたのか?

こんなに怪我して、喧嘩もしたことないのに

痛い思いしてまで助けてくれた



そんな思いが爆発して涙が出た



「カラ松くん、?」

「バカ」

「ええ!?」


みっともなく泣く俺を優しく抱き締める……


いや、違う、もたれ掛かってきたんだ


支えると服が湿っていくのがわかる


Aが頭から血を流していた

血の気がサッとひいた

「A!おい、起きろ!!返事しろ!」

「落ち着けカラ松!トド松、救急車!」

「わかってる!」

おそ松兄さんとトド松の声が聞こえた
そうだ、俺も何かしてやらないと


でも、何を?



俺は結局何もできなかった

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金魚鉢 - カラ松girlさん» そう言っていただきありがとうございます!これからも頑張ります( ̄^ ̄)ゞ (2016年7月18日 17時) (レス) id: 6d9f0f14f2 (このIDを非表示/違反報告)
金魚鉢 - のり塩さん» 大丈夫ですよ!!私もなかなかここにこれてなかったので(*^^*)無理せずのんびりで大丈夫です! (2016年7月18日 17時) (レス) id: 6d9f0f14f2 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl - めっちゃ良かったです最後泣きましたw感動感激すごく良かったですこれからも頑張ってください!! (2016年5月7日 3時) (レス) id: 2421221243 (このIDを非表示/違反報告)
のり塩 - 金魚鉢さん» うわぁぁぁぁぁぁすみません!イラストあげれてなくて;;;入学式終わって、安心してて、本当はもう出来上がってたんですけど、ちょっとデ―タ―が飛んで無くなってしまって;;;本当にすみません;;書き直しています;; (2016年5月6日 23時) (レス) id: 4d63fc67a3 (このIDを非表示/違反報告)
金魚鉢 - いえいえ!私も忙しくてなかなか更新できてないので申し訳ないです( ;∀;) (2016年2月9日 22時) (レス) id: cd046bede1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:金魚鉢 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年12月5日 22時

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