3バカ従兄弟たちと王室教師少女【王室教師ハイネ】 (ページ6)

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馬車の中ページ6

馬車の中

６人乗りの馬車の中には目立つ髪の色をした３人の男たちと１人の少女と小さな少年が乗っていた。

緑の髪の少年は紅い髪の少年と仲よさそうに喋り、蒼い髪の少年は小さな小説をゆっくり読み、白い少女は刺繍をしながら茶色の髪の少年と話している。

５人はワクワクしているような雰囲気でチラチラと外を見ていた。

５人の服装のデザインは西の大陸と同じだが馬車に乗る前まではデザインが違う服装をしていた。

紅い髪の少年は厚い服、蒼い髪の少年は涼しげな服、緑の髪の少年は西の大陸と似ているが落ち着いた服、白い髪の少女と茶色の髪の少年は着物を着ていたのだ。

気品に満ちた４人と幼い少年の若い人物達の正体は

３人の少年達は東の大陸の３つの国の王子様。

少女は王室教師で幼い少年は将軍の息子なのだ。

なぜ東の大陸の人間がこの西の大陸へ来ているのかと言うと・・・

約１ヶ月前

東の大陸の国々を巡っていた若く優秀すぎる女性王室教師であるヒロイン1が帝国からある命令を出された。

それは、

西の大陸の国で同盟を結んでいるグランツライヒの第一王女であるアデル・フォン・グランツライヒの王室教師として派遣させることだ。

ヒロイン1の噂を聞いたグランツライヒの国王は３歳になる娘にそろそろ教育が必要かもしれないと思い提案書を帝国の教育専門の組織に送った。

組織は皇帝から了承を得てヒロイン1をアデル姫の王室教師に任命した。

現在の生徒のハルトも交流のため連れて行くことにした。

しかし、条件があった。

それがこの3バカ王子たちだ。←

王子たちも共に留学させグランツライヒと交流を深めることを条件にさせたのだ。

まあ、この条件を提案したのはその3バカ王子たちだが。←

１ヶ月間で西の大陸の言葉や文字、礼儀作法、服の準備を済ませ今はグランツライヒの馬車に乗っている。