始末屋SixTONES～Ⅳ～ (ページ17)

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煽ると暴れ出したので、練習がてら岡田さんに教えてもらった様に抑えると大人しくなった。

先ほどのような相手が戦闘に慣れていて、一つのミスが仕事の成功を左右するような場では薬に頼ったけど、

しっかりと抑え方のポイントを覚えれば、私みたいな女性でも男性の身動きも意識もを奪うことは可能だ。

訓練の時に実戦だ、とジタバタする私を抑えながら楽しそうに笑っていた岡田さんを思い出して思わず身震いする。

もし今のが失敗していたら訓練し直しだっただろうな。

全力で抵抗しても抜け出せないし、諦めたら技をきめてくるからどんな訓練よりも疲れたししんどかった。もう受けたくないです。

勉強がてら抑える時の力の入れ方を少しずつ変えてみて抵抗具合を調べてみた。

ここで右に捻った方が抵抗しにくいのか、利き手が関係してるとかなのかな。何だか喚いている男の声は聞こえない振りをした。

『散々貶して馬鹿にしてるのに、結局女性がいないと駄目だから力で押さえつけるって、

心底、気持ち悪い。』

奪ったナイフの持ち手で頭を殴って男の意識を刈り取る。

本当は私たちの存在がバレないためにも相手に怪我させたらいけないんだろうけど、少しイラッとしたからしょうがない。

たんこぶ作って少しでも反省したらいいのに。