始末屋SixTONES～Ⅳ～ (ページ18)

今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:108,193 hit

18. ページ18

完全に男が意識を失ったことを確認し、ナイフの指紋を拭ってそこら辺に投げ捨てる。

依頼人の彼女は手袋をしていたから指紋は残らないし、意識を失ってる男の手を借りて指紋をつけておいたから言い争いになった、ということにできるだろう。

証言は慎太郎にでっち上げてもらえば完璧だ。

この証拠隠滅も訓練で習ったことだ。証拠探しのプロである警察の松岡さんや城島さんに教えてもらった。

実際に事件現場に連れて行ってもらって証拠探しをすることで証拠隠滅の際に見落としやすいポイントを学ぶことができた。

赤の他人が捜査に関わってもいいんですか？と聞いたら、バレたらバレただなと怖いことを言われた。

なんでSixTONESの身の回りの大人ってワイルドというか自由な人が多いんだろう、

『ジェシー、早く逃げないと！』

ジ「Aかっこいいね、？笑」

『いや、今回は運が良かったというか、

褒めてくれた後で恥ずかしんだけど、ヒールで足が痛いから、その、抱えてくれる？』

ジ「任せて、ハニー！」

『もうその呼び方やめてってば笑。』

すぐに私をお姫様抱っこして走り出したジェシー。

ジェシーはスーツで私はドレスだし、後ろには豪華なパーティー会場があって童話の世界にいるみたいだ。

本当なら靴の一つでも落としたいところだけど、証拠は残せないから我慢しよう。

ジェシーの長い脚であっという間に私たちを待つ車にたどり着き、会場から逃げ出した。