BAR Masquerade

Masquerade35 ページ37

. ｸｽﾞﾊ side .



ﾌﾜ｢昨日俺同伴の予定だったけど、女の子に予定入ったから暇になっちゃって。ブラブラしてたらAちゃんを見かけたから声をかけて近くにあるカフェに入ったんよ｣



ﾌﾜ｢それで、Aちゃんが記憶喪失であることが分かって...それで｣



記憶喪失？



ﾓﾁ｢ちょっと待ってください！Aさんが...記憶喪失？｣



ﾓﾁさんも知らなかったみたいでびっくりしていた



ﾌﾜ｢Aちゃんによると何年失ってるかも分からないけど、記憶喪失みたい。そんでAちゃんには婚約者がいたらしい...｣



社長｢らしい。とは？｣



ﾌﾜ｢Aちゃんは婚約者がいたことも忘れてしまったみたい。そういえば...｣



何か気付いたことがあるのだろうか


ﾌﾜｯﾁは何か考え込むような仕草を見せた



ﾌﾜ｢Aちゃんは付き合っていた男性とは違う男性と婚約関係にあったみたいなんよ｣



ｻﾝｼ｢え、どゆこと？｣



ｶｲﾀﾞ｢そんなことある？｣



ﾌﾜ｢とまぁ、俺はそこで帰ったんだけど...｣



ﾌﾜ｢俺が店を出てからの話はﾓﾁさんお願いします。あのお店にﾓﾁさんも居ましたよね？｣



ﾏﾕｽﾞﾐ｢一緒に店出なかったんだ｣



ﾌﾜ｢ちょっとね...笑｣



ﾓﾁ｢外から2人が会話しているのが見えて、僕も行こうとしたんですけど、何やら話し込んでいたので入るに入れなくて｣



盗み聞きするのは僕の性分じゃないので、とﾓﾁさんが言った



ﾓﾁ｢でも急にﾌﾜくんが帰っていったので、タイミングを見計らってAさんのところに行きました｣



ﾓﾁ｢それで帰るって時に土砂降りの雨で、2人とも傘を持っていなかったし、Aさんは荷物を持っていたので、近くにある僕の家に避難しました｣



ﾓﾁ｢雨も止まらなかったので、Aさんは僕の家に泊まりましたが、ｶﾅｴくんはこのことに怒っているみたいですね｣



ﾓﾁさんは嘘をついてはいないみたいだ。



これは長いこと一緒にいるから分かる



だからみんな なるほど。と納得していた
俺もそこには納得している




でもｶﾅｴがそれだけで怒るか？



きっとｶﾅｴを挑発することをしたのか___
それとも挑発することを言ったのか___



それとも両方か___




ﾏﾕｽﾞﾐ｢俺思ったんだけどさ、Aをみんなの所に泊めればいいんじゃない？｣









全員｢......え？｣






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