BAR Masquerade

Masquerade1 ページ3

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カタカタ...カタカタカタ..バンバンバンッ




『あ゛ぁっ！もう出てこない！！！』


目の前のパソコンの画面には先程までは良いと思ってた話が書かれてあったが、その先の話がどうも思い浮かばず、バックスペースキーを力強く押していく



伏線をたくさん入れ込むだけ入れといて回収するのが苦手な私は自分の創った話に苦戦をしていた



お酒を呑んだら何かいい案が出てくるかもしれない



お酒をたくさん飲むから1人暮らしサイズより一回り大きい冷蔵庫の蓋を開ける



『あれ、そう言えばお酒あったっけ？』





ガチャ




中を覗くと缶1本も無かった




『あーーー、なんで買うの忘れたんだ私』





チラッと壁に飾られている時計に目をやると時刻は12時を迎えようとしているころ



近くにあるスーパーは流石に閉まってるか_____




お酒が無いと分かると途端にやる気を無くし、話のネタを探す為に外に出る準備をする




別に今着ているジャージにすっぴん状態でも良かったんだけど、何故かまぶたにはキラキラしたラメを塗り、唇も紅く塗り、いつもは着ないような露出高めのワンピースを着ている


『ハハハ...何してんだ私.....』




鏡に映る自分に苦笑いを浮かべ、服装にあったショルダーバッグを見つけ、中にメモ帳、ペン、ボイスレコーダー、スマホを入れていく



今日はいつもとは違う所行ってみようかな_____




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