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[Aへ
びっくりしたよね。ごめんね。お母さんはお父さんと一緒に逝くことにしました。お父さんは私を、私たちを裏切ったのです。お父さんは浮気をしていました。会社の後輩で、お父さんが面倒を見ていたようです。1度や2度でなく、何回も何回も私たちを裏切って、身体の関係を続けていたみたい。Aにはできることなら長生きしてほしい。これはお母さんの勝手な願いです。自己満足です。それでも、どんな形であれ、Aにとって大切な人ができて、幸せになって欲しい。それは多分、お父さんだって本気で思ってたはずだよ。本当にごめんね。私が行くのは多分地獄だろうけど、どこからでもAを見守ってるよ。私の、私たちの子供になってくれてありがとう]
封筒の中の手紙には、そう書かれていた。これを読んで初めて涙が出た。吐き気がした。あれを見ても何も感じず、吐き気なんてしなかったのに。この手紙(遺書かもしれない。あるいは告白文か)を読んだとき初めて気持ち悪さが込み上げてきたのだ。裏切ったくせに。私を置いていったくせに。自分を正当化するような文章にひたすら気持ち悪さと吐き気がした。
惨い死に方だったとは思う。悲しいとは思う。だってあの人たちが注いでくれた愛情と時間とお金は、確かにそこにあった。本物だった。でもだからこそ、悔しかった。信じている人に裏切られたショックが大きかったから。
人が死ぬのはしょうがない。たまたま両親はそれが同年代の人たちより早かった。それ以上でもそれ以下でもない。私が引きこもりになったのは、人との関わりが嫌になったのは、この両親の心中が原因なのだ。
{裏切られるくらいなら最初から信じなければ良い」この日から、私はそう思うようになった。
(でも…)
彼女たちなら、彼らなら、少しだけ信じてもいいのかもしれない。リリちゃんとハルさんとは出会ってそんなに時間は経ってない。それでもいい人だと感じることが多々あった。普通すぐ会話に詰まるような奴に15分も質問をするわけがない。突き放そうとする私を必死に引き留めて待っててくれる。玲王くんも誠士郎くんも多分私を置いてかないと思う。根拠はないけど、なんとなく私の直感が言っていた。
考えれば考えるほどあの光景を思い出してしまう気がして、このことについて考えることを辞めた。もうすぐ消灯時間。彼女たちが来る。それまでに瞳から流れる水流を止めなければ。
(いつか、打ち明けられるのかな…)
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ブックマーク(プロフ) - 最高です！応援してます！ (2023年2月13日 2時) (
レス) @page14 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
るぁ - うぁ好き…夢主ちゃんが凄いのに謙虚だったりほかの二人も性格が良さそうなのがめっちゃ好き…とりあえず付き合ってください（？）今後の展開楽しみです！ (2023年1月30日 19時) (レス) @page9 id: b6e4bb87a9 (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - うわ、面白い………………！神作品ありがとうございます！！笑応援しています！ (2023年1月20日 20時) (レス) @page6 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美少女に生まれ変わりたい一重モンスター。 | 作成日時：2023年1月17日 0時
