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『あ、あの、ちなみになんですが、どうして千切選手なんですか…？入寮テストではこれといって目立ってはいませんでしたが…』
「あー、それは私も気になるなぁ。…もしかして、リリはああいう人がタイプなのかい？」
私でもわかるくらいににやにやを少しも隠そうとせずにハルさんが言った。リリちゃんは「ああいう人がタイプ」という言葉に顔を赤らめる。うーん、可愛い。
「ち、違うよ？べ、別にそんなんじゃないし。…わたし、鹿児島出身なんだよね。面識はないけど、一方的に千切くんのことは知ってるんだ。だから、千切くんの武器も知ってる」
『武器？』
「千切くんの武器は圧倒的な“スピード”なの。そこらの陸上部員なんかより速いんじゃないかなあ」
「へえ〜、そうなんだね。それじゃあA、千切の試合映像の準備をお願いしてもいいかな」
『了解です』
＊＊＊＊＊
『は、速い…！』
「まるで、チーター…。いや、赤豹といったところかな」
「そうなんです！走りながら流す汗さえも光って綺麗に見えて…。もとの顔立ちの美人さも相まってめちゃくちゃに美しいんです。女の子よりも美人さんでしょう？それでも、年相応の男の子の力強さもあって、最ッッッ高にかっこいいんです!!!」
普段よりも早口で息継ぎ無しで言い切るリリちゃんからは、本当に千切選手が好きなんだと思わされる。
『リリちゃんは、本当に千切選手のことが好きなんですね』
「えっ！？ち、ちが…ううん。そうかも。わたし、千切くんのこと好き…なのかな。今はまだ、彼のプレーに魅せられてるだけだと思うけど、もしかしたら人間的にも好いていることに、自分で気づいてないだけなのかも」
1度顔を赤くした後に何かを決意したような表情を見せるリリちゃん。
「千切くんは怪我をしているんです。…右足に。だから今はもう
「それは君の“エゴ”なのかい？」
「いいえ、ただの恋する女の子の我が儘ですよ」
そう言ってはにかむ彼女の笑顔は、間違いなく私の今までの人生の中で1番美しいものだった。
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ブックマーク(プロフ) - 最高です！応援してます！ (2023年2月13日 2時) (
レス) @page14 id: 30dece2dde (このIDを非表示/違反報告)
るぁ - うぁ好き…夢主ちゃんが凄いのに謙虚だったりほかの二人も性格が良さそうなのがめっちゃ好き…とりあえず付き合ってください（？）今後の展開楽しみです！ (2023年1月30日 19時) (レス) @page9 id: b6e4bb87a9 (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - うわ、面白い………………！神作品ありがとうございます！！笑応援しています！ (2023年1月20日 20時) (レス) @page6 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美少女に生まれ変わりたい一重モンスター。 | 作成日時：2023年1月17日 0時
