にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ10)

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寒がりさんページ10

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冬がやって参りました！寒がりな私はこの季節着膨れしちゃう、それこそ雪だるまのように。まだそこまで膨らまないでいいかなって思ってたんだけど。

「さっぶっ！なんで！朝はこんなに寒くなかった！」

「珍しい、Aさんが怒ってる。」

「レアなものみれたー。」

日も落ちた時間帯。めめくんとふっかさんと一緒にとある局の建物から出れば、朝よりも冷え込んでいて。マフラーとレッグウォーマーがほしい。

「はい、これ。」

「え？いいんですか？」

「うん、持ってきただけで自分じゃ使わないから。」

なんとめめくん、バッグにマフラーを忍ばせていた。ありがたくお借りしようとすると。

「オレが巻いてあげる。」

「ちょ、めめ！それはちょっとあれだよ、あのー、ポイント高すぎ！」

「自分で巻きますよ？」

まさかの申し出。ふっかさんが慌ててつっこんでくれたから、巻いてもらうなど恐れ多いことにはならなかった。めめくんある意味怖いよ？

「ふっかさんもなんか温かいもの持ってなかった？」

「ああ、カイロ！開けてないやつあるよ。あげるー。」

今度はふっかさんから未開封カイロをもらってしまった。私の朝の準備が雑だったばっかりに……申し訳ないと思いつつも寒いのには抗えないのでありがたく頂戴する。

マフラー巻いてカイロで暖をとれば、寒さも少し和らいできた。

「一番温かいのって、やっぱり人は……。」

「待て待て待て。ここでそれは実践しちゃだめなやつ！」

めめくん、人肌って言おうとしたよね絶対。なんかさっきからしれっと割と過激な発言をしてらっしゃるのはなぜ？ふっかさんがいるから安心してボケているんだろうか。

冗談ですよって微笑むめめくんの顔、ファンの方が見たら卒倒するんじゃなかろうか。キスブサのマイコで多少の免疫がある私でもかっこよ……！ってなっちゃったし。

♪〜

「お、スノド。」

外を歩いているとどこからかSNOWDOMEの約束のメロディが流れてきた。キスマイの冬ソングと言えばこれだと個人的には思ってる。

ふっかさんがメロディを口ずさんでいて二階堂妹としてはちょっと嬉しくなって。めめくんもコンサート、バックついたなーと少し懐かしそう。

「めっちゃ手つなぎたくなってきた。」

「ふっかさんオレっすか？Aさんにお願いしてくださいよ。」

「なっ、そんなことできるわけ無いじゃん！」

……めめくん、私がいるところでなんちゅうこと言ってるんですか。