にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ24)

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空のお仕事ページ24

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なんの偶然かは分からないけど、空の仕事を取り扱うドラマにSnowManのメンバーが立て続けにキャスティングされて。

1個目は阿部ちゃんの航空管制官。この現場には昔関わりのあったたまさんもいて、たまにしか会えなかったけどちょっとした安心感があったな。私はただのマネージャーだけど。

ふたりとも制服やスーツのシーンが多くて、普段は見られない姿だからめっちゃ個人的ではあるけど眼福だったな。

そして2個目が。

「決まってますねー。」

「めっちゃ写真撮るじゃないですか。」

「こーじくんにリクエストされまして。」

めめくんのパイロット……の卵。しかもあの朝ドラ枠。歴史あるこの枠、出演する訳でもない私が何故か緊張しちゃう現場。

大河内教官、初めて生で見たときは圧倒的存在感に思わず固まっちゃいましたよ。学生仲間の舞ちゃんや倫子さんはかわいいしきれいだし。

「うまく撮れました？」

「わっ！？びっくりした……。」

一通り撮れたかなってところでこーじくんに送る写真を選定していたらひょいと後ろからめめくんの声。

声に驚いて顔を上げれば、思っていたよりも近くにいたので余計びっくりしちゃって、少し後ろによろけてしまう。

「……っと。」

「すみません！」

後ろにいためめくんが両腕を掴んで受け止めてくれた。……これこの前ガヤさんがやってたやつ！

一人で立とうと身体を手前に動かそうとするも、なぜか腕から離れないめめくんの手。

「やっぱり柔らかいですね。女の人って。」

「ちょ、何言ってんですか！言葉だけ聞いたらなんかヤバイですよ！」

「言葉だけじゃなくて顔見てるからセーフってことで。」

ここでむっちゃくちゃ笑顔を見せつけるめめくん。マネージャー相手にやることじゃないよ！ドラマの相手役……舞ちゃんにしてあげて！

あ、でも柏木学生はこんなこと言わないな。敬語でもないし。

——はい撮影再開しまーす！

撮影スタッフさんの声。ここでようやくめめくんが解放してくれた。……ドラマ現場で私たちは一体何をやっていたんだろうか。さっきのことを頭を過りほっぺたが熱くなった。

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「目黒さんってマネージャーさんのこと好きなんですか？」

「……ストレートに聞くんだ、福原さん。」

「で、どうなんですか？」

「それはちょっと、ここでは言えないかな……。」

「へぇ……？」