にかちゃんだよ〜とは言えない③ (ページ25)

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くさねこさんから始まる何か① ページ25

sideむかい

本日のゲーミングルーム、俗に言う企業案件の撮影。あの世界的にも有名なポケモンの最新作やで。

メンバーはオレ、キスマイの宮田くん、SixTONESのじゅり。そしてスタッフ側にマネージャーのAさん。

今回はプロモーションってことでゲーム内でやってほしいことが事前に決まっててな、それを順番に進めてるんやけど。

思ったより盛り上がっちゃって最後のとあるバトルができんかったんは残念やった。

「ほんまニャオハかわええ。」

「こーじくんすげー顔デレデレっすね。」

撮影後、準備してもらったデータでニャオハを眺めていたら、思ったより顔がデレデレしとったらしい、じゅりからこれまたニヤニヤ顔で突っ込まれた。

え、だってかわいくない？オレ、リーフィアも好きなんやけど、くさタイプやし見た目もなんか似てるニャオハを好きにならんわけがない。

「Aちゃんは最初のポケモン何にするの？」

と、いつの間にか宮田くんのところに移動していたAさん、宮田くんの椅子にくっついてるホゲータをなでなでしとって。そして宮田くんからかなり興味深い質問が。

ニャオハを愛でるふりをして耳は思いっきり二人の会話盗み聞きバージョンにしちゃって。

「ニャオハです、情報出たときから決めてました！」

「マジ？オレもや！」

もはや聞いていない風を装うとかそんなの忘れてんのよ。ニャオハって単語聞こえた瞬間に思いっきり立ちあがったわ。

まさかオレがそっちの会話を聞いてたとは思ってなかったらしいAさん、そして宮田くんもじゅりもビクついて。

「おお、SnowManはニャオハ派が多いのかな？」

「んー、ふっかさんはなんか違う気がしますねー。」

「分かります！……阿部ちゃんとかニャオハっぽい。」

宮田くんが変な空気になる前に話を繋げてくれたのはすんごい助かった。

……けど、Aさんの口から阿部ちゃんって出てきてなんかもやもやしてしまった。

まあオレがふっかさんって言ったのが前フリになってたからおかしいことやないんやけど。

その後は何事もなかったようにちょこっと話してオレはゲーム画面のニャオハに視線戻したんやけど、ふと横を見るとさっきよりもニヤニヤした顔のじゅり。

「ははん。こーじくん、オレわかっちゃいました。」

「何が？」

「こーじくんが好きな人。」

なんで！？