にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ43)

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あーにゃ！ページ43

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メンバーの間では不評らしい、こーじくんのコーニャ。私はその元となったキャラをよく知らなかったんだけど、気になりすぎてアニメを見てみた。

……そしたらまあ、ハマったよね！

「アーニャってめっちゃかわいいんですね。」

「お、見たん！？コーニャ、うれしー！」

「サーニャももっとほめてもらえるようにがんばるますっ！」

コーニャは何回も見たけど、サーニャは初めて見たな。さっくんは髪の色も一緒だし他の人よりちっちゃめな感じがアーニャ感あるかも。

続き知りたくてマンガも買っちゃったんですよと話すと、マジどっぷりじゃん！とさっくんが目を輝かせていて。

「『じなんー』で通じるダミアンもかわいいしみんなかわいくて。」

「え待って、さっきの声似てへん？」

「思った、アーニャの声似てるよ。」

コーニャさんとサーニャさんにつられてアーニャっぽく言ってみたら、思ってたよりも似てて。自分でもちょっと驚いた。

そこからは、こーじくんとさっくんからのリクエストタイム。

「じゃあ、『おでけけー』って言ってみて！」

「おでけけー」

「かわいっ！」

「ほんなら『あざざます！』で！」

「あざざます！」

「やばっ、かわええ……。」

……そういえば、かわいいって言わないでって私言ったな。でも、これはアーニャに対してだからノーカウントか。

さっくんとこーじくん、アニメ見返したいと言いながらふたたびサーニャとコーニャになってる。私からしたらふたりもかわいい。

「『ひとがごみのようだ』もお願いしたいであります！」

「ひとがごみのようだ」

「どこで覚えた」

「お、こーじもちちになってる！ということは佐久間さんはははかな？」

今度はそれぞれちちとははになりきってやり取りし始めたさっくんとこーじくん。ゆり組担の阿部ちゃんもだけど、やっぱりこういう語り合える仲間っていうのはいいね、楽しい。

「あ、時間だ。サーニャ、行ってくるます！」

と、次の仕事の時間が近づいてきたさっくんがぴしっと敬礼して部屋を出た。残されたのはこーじくんと私。

さっくんへのお手振りが終わったあと、こーじくんがこっちを向いて。

「……なんかふたりやと緊張するなぁ。」

「私、取って食べたりしないですよ？」

「食べ……いや！そういうのやないんよ、うん、オレがおかしいだけ。」

よく分からないけどとりあえず無害ですよオーラ出しておこうかな。