適正調査ってやつ ページ6
「オイ総悟、どーいうつもりだコラ」
「どーもこうも、別にそこまで神経質に女禁制にこだわんなくてもいいんじゃねェですかィ」
いつの間にかつけられていたヘンテコなアイマスクを頭の上にあげ、沖田さんは私の方を見る。
「俺も剣を交えやしたけど、確かに剣の太刀筋は悪くねェ」
「だが、規律が乱れるだろ」
頑として認めようとしない土方さんに、沖田さんはニヤリ。
「んじゃあ聞きやすけど、こんな芋女一匹入ってきたくらいで、土方さんはコイツのことが気になって気になって仕事に支障がでるってことなんですねィ」
「いっ、芋ッ・・!」
挑発するようなまなざしを土方さんに向けた沖田さん。
恐るべし。
「んだと!?んなわけねェだろうが!!!」
いっぽう土方さんは、青筋をたてて立ち上がる。
今にも腰に下げた刀を引き抜きそうな勢いなのだが、等の怒りの対象である沖田さんは飄々としている。
「んじゃ、入隊ってことで」
芋女なんて言われたことには若干気に障るけれど、どうやら助けてくれたらしい。
その割には、助けてくれたというよりも、なんだかさっきよりも嫌な予感がする上に、背筋に変な汗まで伝ってるけど。
「んじゃ、行きやすぜィ」
おっこらせと立ち上がった沖田さんをポカンと見やれば、沖田さんも私を見返す。
「おら、早くたちやがれ」
「え、え、はい?」
言われるがまま立ち上がれば、そのままスタスタと局長室を出て行ってしまう。
近藤さんや土方さんも顔を見合わせ、そんな沖田さんについていけば
「一戦交えやしょうぜ」
黒い笑顔を見せた沖田さんに連れてこられたのは、広い道場。
「・・え?」
ぽかーんとする私をよそに、ヒョイッと投げられた木刀を反射的に受け取る。
「そ、総悟?」
近藤さんも意図が読み取れないようで、沖田さんに問いかければ、沖田さんは口角を吊り上げた。
「所謂適正調査ってやつでさァ。ま、気軽に」
その声とともに、パシィンとぶつかり合う竹刀。
気軽にとか言いながらかなり重い一撃。
正直、準備ができてなかった私には、なんで受け止めることができたかわからないくらい。
容赦なくパシィンパシィンと訳も分からず振るわれる竹刀に、とりあえず当たれば痛いってことだけはわかる。
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 銀色ミカンさん» お返事遅れてしまってすみませんでした!勿体ないお言葉ありがとうございます!!がんばります!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - な、何かドキドキする展開になって来ましたね……! 更新頑張って下さい!! (2016年6月15日 17時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - お初にお目にかかります。この展開、めっちゃいい^^面白いです^^続きを楽しみにしています。がんばってください。 (2016年6月13日 15時) (レス) id: 220d4c1752 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 奈々恵さん» ありがとうございます!話の内容はもう既に決定しておりますので暫しお待ちを! (2016年5月22日 17時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2016年5月1日 21時