【銀魂】 武士は食わねど高楊枝

悩んだ結論 ページ47

｢ねー、いいですよね、局長！｣

｢うーん･･。そうだなぁ･･｣

｢そうだなぁじゃねーよ近藤さん、ここは託児所じゃねぇんだぞ｣



お堅い副長を前に説得を繰り広げていれば、なんだなんだと覗きに来たのは近藤さん。

理由を話せば、頭を抱えて悩んでいるもよう。



｢私面倒見るので！｣

｢母親ごっこなら他所でやれ｣

｢なッ！｣



副長の言葉に思わずムッと膨らむ。

この論争の原因である亮太は、登場時のニコニコした愛想のいい表情とはうってかわって不安げな様子を顔に出している。

全く演技上手なもんだ。


私の隊服をギュッと握り離れんとばかりの様子。

それを見て近藤さんは一つため息。



｢僕、名前は？｣

｢亮太･･･です。｣

｢ここに一緒に住むか？｣

｢おい、近藤さん！｣



ポンポンと亮太の頭を大きな手で包む近藤さん。私を拾ってくれた時も、同じだった。

温かい手で包み込んで、私に居場所を与えてくれた。



｢･･住みたい｣



頭を撫でられた亮太は歳相応のにこやかな笑を作ってみせ、近藤さんはうんうんと頷いた。


｢よし、うちで預かろう｣

｢だから近藤さん･･･｣



呆れたようにため息をついた土方さんに、近藤さんは｢まあ、いいじゃないか｣と、そんな一言で丸め込んでしまう。



｢総悟、お前も責任取れよ｣

｢はい？｣

｢こいつはお前の部屋で預かれ｣

｢ちょっと待ってくだせィ、俺は関係ないじゃねーですかィ｣


こうして自体は丸く収まったのでした。


｢クソ女、覚えてろィ｣

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