今年の暑さは異常 ページ30
「うわ、あっつ」
炎天下の公園
食べかけのアイスはまだ買って五分も経っていないのにドロドロだ。
クー○ッシュだから問題はないんだけどね。
一番の問題は隣に居るこの人。
「なんで俺まで巻き沿いにされなきゃなんねーんでィ」
文句を垂れながら私の足を蹴り続ける沖田隊長だ。
ちなみに沖田隊長も同じアイスを手にしている。私のおごりで。
「いーじゃないですか、どうせサボってたんですし」
「それが上司に対する態度かィ?」
「上司がサボり魔なのってどうなんですかね!?」
暑い中暑苦しい言い争い。
しかし、やっぱり暑すぎてそんな言い争いもすぐに消えてしまった。
「今年の暑さは異常でさァ」
「へー、そうなんですか?」
「・・は?」
暑さでやられてしまっていた脳で答えれば本音がポロリ。
鋭い沖田隊長は見逃してはくれなかった。
「てめー、もしかして地球に・・」
沖田隊長がそんなことを口にしたとき、
「なんでこうも暑苦しいのがそろってるアルか」
かぶさった声の方向に顔を向ければ
「神楽ちゃん!」
「うわ、まじ暑苦しいアル」
「え、ひどくない?」
パタパタ手で仰ぎながらうんざりとした顔を向けられる。
それに対し、沖田隊長もゲッと眉を顰めた。
「んでテメーがここに居るんでィ」
「どこにいようと私のかってダロ。お前たちこそ何公務サボってるアルか」
「神楽ちゃんは私に会いに来てくれたんだよね?」
「殺すアルよ」
おっと、番傘の先を向けられてはいけない。
本当に殺されそう。
「でも、なんでこんなクッソ暑い外に居るの?」
そう聞けば、神楽ちゃんはハァ・・とため息。
「外の方がマシアルヨ。うちにはクーラーはないし、扇風機も取り合いになってぶっ壊れたネ。万事屋は蒸しサウナアル。外の方が風が吹いてまだましネ、生温かいけどナ」
なんて、そう言うわけらしい。
なんとなくいかにも万事屋さんらしい喧嘩ではあるが、理由がしょうもない。
「そうだ、真選組は涼しいんでショ。ここは友達の頼みとふんで泊めてヨ」
「テメーをウチの敷地内に入れるわけねーだろィ」
「オメーに言ってねェんだヨ、クソサド。・・ね、いいでしょ?A」
うるうるっと瞳をうるませる神楽ちゃん。
それは反則だ。
「涼しいかはわかんないけどいいよ!」
「ッチ。クソA覚えてろィ」
沖田隊長の殺意を感じながらも、神楽ちゃんとのお泊り会が結構されることとなった。
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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» ありがとうございます!!がんばります!!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 銀色ミカンさん» お返事遅れてしまってすみませんでした!勿体ないお言葉ありがとうございます!!がんばります!! (2016年6月15日 20時) (レス) id: d25d67767d (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - な、何かドキドキする展開になって来ましたね……! 更新頑張って下さい!! (2016年6月15日 17時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - お初にお目にかかります。この展開、めっちゃいい^^面白いです^^続きを楽しみにしています。がんばってください。 (2016年6月13日 15時) (レス) id: 220d4c1752 (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 奈々恵さん» ありがとうございます!話の内容はもう既に決定しておりますので暫しお待ちを! (2016年5月22日 17時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2016年5月1日 21時