【忍たま】天然ぶりっこ奮闘記

ぶりっこ３６ ページ37

食堂のお手伝いも終えて、今は事務の仕事



今日は廊下の水拭きしよっかなぁ





水の入ったバケツに、雑巾

準備は万端…!



廊下を見ると、


「綺麗に見えるけどぉ…
広過ぎて手が回らないのかなぁ」





廊下の真ん中は綺麗だけどぉ、端には埃がたまっててちょっと不衛生だなぁ


よし、ここのエリアを今日はやろぉ







淡々と水拭きをしていると




「てーんにょーさまー!!」



という声変わりをしたであろう、低めな声が聞こえた



天女様ってよばないでよぉ…



そう思いながら声の方へ向くと、彼は
紫の忍装束(というらしい服)を着ていた

黒髪を耳より下で結った珍しいスタイルの彼は
純粋無垢という言葉がピッタリなほど澄んだ目を輝かせていた





誰だろぉ、この人ぉ…?
ていうかなんで警戒してないのぉ?



首を傾げていると、察したのだろう
彼は



「あっ!いきなりすみません!俺、4年ろ組の浜守一郎です!!」




と言った



浜くん、かぁ
いい人そうだなぁ



「えっとぉ…浜くん、はなんでぇ…?」



お仕事もあるからぁ…と続ける
すると彼はこう言った



「仕事の途中なのに、邪魔しちゃいましたよね…!!お、俺、貴女に言いたいことあって!」



なんだろ…?
様子を見るに、悪いことではなさそぉだけどぉ…??





「俺っ、学園に入ったばかりだから、天女様は噂に聞いてただけで、今まで一回も会ったこと無いんですけど…!

貴女は噂に聞くような悪い人じゃなさそうなので!!




だから、その、同級生を…みんなを、助けて欲しくて!!!」







この人、すっごく優しい人だなぁ
それに私はこの世界を救うために来たんだからぁ…







「もちろんだよぉ…!
むしろ私なんかでいいのぉ…?」






「貴女じゃないと駄目なんだ…!」






そうかぁ…私にしか、できないんだよねぇ





「分かったぁ、私に
この学園をなおすお手伝いをさせてぇ…!」




私がそう言うと彼は
「ありがとう」と歯を見せて笑った



「俺、4年生の皆に、悪い人じゃないって伝えておくから…!!



じゃあな、Aっ!!」




!?



「…あっ、じゃあねっ、守一郎くん!」




少し反応が遅れた




それにしてもぉ…


守一郎くんといい、三之助といい…

天然なのぉ…?恐ろしい…

番外編「バレンタイン」→←ぶりっこ３５

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

ハサミ

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーパーソン

初島孫次郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す