推しに勝てるわけないでしょ【宮侑】

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次の日、私は侑にバレないようにちょいちょいと倫太郎を呼び出した



『だからなんで治も来るのさ！』

治「おもろそうやん」

『治君あっちに3時のおやつあるよ』

治「どこ！！」

角「治嘘だから。まあいいじゃん1人より2人だよ」

『それってこーゆう時に使うの？』

角「多分。んで何？まさか告白？透とは親友だから付き合えないですごめんなさい」

『勝手に勘違いされて瞬殺で振られてんのめっちゃムカつく…まあいいや、2人とも座りたまえ』




治と倫太郎をベンチに座らせて目の前に立つ




『単刀直入に聞くけど、治と倫太郎が女子を好きって自覚する時ってどんな時？』


治「俺好きな人出来たことないから分からん」

角「右に同じく」




イケメンだから経験豊富だと思ったのに純情ボーイだったよ京治！




角「好きな奴出来たの？」

治「まじ？誰や教えて」




そんでなんで目キラキラしながら見てくんの…

まだ仮説だから好きって訳じゃ…




『聞きたかっただけだからいないよ』

角「ふーん、でも透の好きな奴分かったかも」

治「俺も分かったわ。せーので言うか？」

角「いいね。じゃあ、せーの『ちょっと待って！』

治「そんなに焦るって事はまさか…俺か？」

『違う！侑だよ！…あ、』




口にした瞬間、仮説なんかじゃなくて私は侑が好きなんだとしっかり認識する



熱くなった体を隠すようにその場にしゃがみ込んだ


こんなにサラッと言うつもりなかったのに…



2人はニマニマしながら見てくる




角「へ〜侑なんだ〜」

治「両思いやんな〜」

『そんな目で見ないで下さいお願いします…』




恥ずかしさで爆発しそう…




角「やっとだよ」

治「ほんまにな」


『やっと？なにが？』

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