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ページ10

そこからはひたすら任務をこなしてた。
けれどいつしか忘れてた。
自分が能力を上げてた本当の理由を。


森「どんどん出世してくねぇAくんは」

『………そうだね』


十四になる頃にはもう心を閉ざしていた。
心があれば任務が遂行できない。そう思って。


森「ところで、紹介したい子がいるんだけど」

『紹介したい子?』

森「おいで」


そう言われてドアから入ってきた子は治だった。
それが私と治が初めてであった日。
治は森さんの患者だったらしい。自○未遂の。

『こんにちは』


何かとは言えないけど何かが怖い。
それが治の第一印象だった。


_______________________
太宰「ボロボロだね」

ある日の任務終わり。
失敗をしてしまって攻撃を受けてしまったために傷だらけだった。


『……太宰くん』

太宰「森さんに見てもらわないの」

『うん、大丈夫』


それだけしか言葉を交わさなかったのに
何故か初めて会った時の恐怖はもうどこにもなかった。

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作者名:ゆうしゃん | 作成日時:2022年5月16日 21時

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