【文スト】元幹部の恋人〜過去編〜 (ページ7)

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陸ページ7

『ぐはっっっっ』

格闘術を強くするための訓練は苦しいという単語じゃ表せないほど大変だった。

男｢立て｣

女子の格闘術強化に男性を使うあたり流石ポートマフィアだと思った。
何度も殴られて。何度も蹴られて。
何度も何度も吐血した記憶がある。

それでも絶対にやめなかった。
もう同じ悔しさを体験したくなかったから。

尾崎｢今日はそれくらいにしとくのじゃ。A｣

『はぁ…はぁ……っ姐さん…』

身の回りのお世話をしてくださったのは姐さんだった。
女性としての立ち振る舞いから殺しまで様々なことを教えてくださった。ポートマフィアを抜けた今でも姐さんには感謝してる。

尾崎｢A、そこまで頑張る理由はなんじゃ？｣

姐さんには私の両親にことは伝えられてなかったらしい。
まぁ私が森さんに言わないように頼んだんだけど。

『強くなりたいんです』

尾崎｢そうかのう｣

姐さんはそれ以上踏み込んでは来なかった。
今でもそれはすごくありがたく感じてる。