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伍 ページ6
親はいないと伝えたら引き取ってくれた。
今思えば森さんは両親のことを知っていたのだろう。
恐ろしい人だ。
『ねぇ森さん』
森「なにかね?」
『どうやったら強くなれる?』
強くなりたかった。誰よりも強く。
もう二度と大事な人を目の前で死なせたくなかった。
森「………Aくん」
『はい』
森「君は……異能力を知っているかね?」
試されてたんだと思う。
警戒心が強かった私が簡単には自分が異能力者であることを明かさないだろうと踏んでの質問だった。
『………知ってるよ』
ここで嘘をついてもバレるだけだと思った私は素直に知っていると答えた。けれど何故か森さんには私が異能力者だってことがバレていたらしい。
今でもなぜだかは分かっていないが恐らく私が初めて異能力を発動したあの日、誰かが見ていたのだろう。
そしてそれが森さんの耳に入っていた。
森さんの紹介でポートマフィアに入ることになったのはそれから1ヶ月後くらい。
『初めまして。首領』
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作者名:ゆうしゃん | 作成日時:2022年5月16日 21時