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ページ3

?「こいつだ!!!」


両親は私のことや結婚していたことを隠していたらしい。
私に危害が加わらないように先代の首領にも、周りにも。


『な、なに!?』

?「お前が川端Aだな……連れて行け!」


敵組織にバレたと両親がわかった時にはもう遅かった。


『何……どうしてこんなことするの…』

気づいたら暗い牢獄の中で手足を縛られて人質として攫われていた。


男「お前……自分の両親が何者か知らないな?」

『知らない。けど知りたくもない』


強がっただけ。
ずっと目を背けてた問題に直面したくなかっただけ。


男「お前の両親はな___」


驚きはしなかった。
家に漂う血の匂いや両親の傷からそういう職種だとほぼ勘づいてはいた。
男たちはこれで私が絶望するとでも思ったのだろう。
けれどむしろ私は


『それが何』

男「あ?」


全然怖くなどなかった。
両親が私に隠していたことを知れて逆にスッキリした。我ながらイカれてる。


『両親があなた達が言うポート…マフィア?だったら助けに来てくれるはず』

男「さあ、どうだろうな」


後から知ったがその男は異能力者だったらしい。
ポートマフィアの敵組織なら有り得なくはない話だが子供の私にそんなことが分かるはずがない。

単純に両親は助けてくれる。
そう信じてた。

参→←壱



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作者名:ゆうしゃん | 作成日時:2022年5月16日 21時

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