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第壱話 ページ3

「んーと、これでいいかな」

今日は院長に会いに行く日で、花を買った後街を歩いていた。土日という事もあって人で溢れかえっている。

人混みに流されながら歩いていると、暗いながらも路地裏がちらりと見えた。

「…?」
よく見ると、誰かが集団に絡まれている。しかも結構な人数の集団だ。
もしかして、リンチとかいうやつだったり…しない…よね?

「オイ手前ェ、太宰とかいうやつだろ。よくもまあぬけぬけと町中を歩けるもんだ」
聞こえてきたその台詞からして、少なくとも太宰という人が危ないという事は理解出来た。

どうしよう、今なら人混みのせいでこっちに視線はいかない。…多分、平気。
周りにいる人を押し退けて路地裏に入っていく。路地裏の入口に買った花をそっと置いて。

私の足音が聞こえたのか、男の集団の中の数人がこっちを向いた。

「ああ?なんだあ、嬢ちゃん。こいつのツレか?」
そう言い黒いマスクをした人が太宰という人を指さす。

「いえ、違います。……でも、その人が困ってるので」
私がそう言うと、男達がゲラゲラと笑い出した。

「おーおー、そりゃ随分と偉いこったなあ!で?どうするつもりでいるのかなあ?」

「……その人を助けます」
一瞬静かになり、その後また笑いが起こった。

「アハハハハ!!!できるもんならやってみな!ホラ、来いよ」
そう言いバットを持った男がニヤニヤしながら手招きする。言われなくても、もう、そっちに行くのに。

「うっ!」
まず一人。

「なんだ!?」

「コイツ、いつの間に後ろに……!」
一人やったはいいものの、その間にこの人が傷付けられるかもしれない。それなら。

「うわあああああ!!」

「んだこれ!!!」
男達が真上に浮かび上がる。

「…ごめんなさい」
そう呟いてから、上に挙げていた手を下に振り下ろした。

_______
文字数で短いです!すみません……

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捺16 - 九尾 シヨさん» コメント、そして嬉しい言葉ありがとうございます!なかなか更新出来ない日が続いてしまっていますが、そんなコメントを頂けるととても嬉しいです!これからもどうか気長にお待ちくださいませ…! (2017年9月23日 17時) (レス) id: fb627c24bc (このIDを非表示/違反報告)
九尾 シヨ(プロフ) - 面白いですね! 頑張ってください♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ (2017年9月10日 17時) (レス) id: 68aec8586a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:捺16 | 作成日時:2017年8月14日 23時

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