【中島敦】ばれん #2 ページ38
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☆☆
「お疲れ様でしたー」
『あ、先輩、今日、一緒に帰りませんか?』
「いいですね、今日はAさんに何だか失礼なことをした気がしたので。」
『あぁ、そうですか。』
でも、私の想いには、気づいてくれない。
「そうだ、どこか、寄りませんか?湯豆腐屋とかはお金の問題で難しいですけど。」
またそうやって私を振り回す。
どれだけ先輩の言葉に心を揺さぶられてると思ってるんですか。
そんなに長くなんて、自分の想い、隠していられません。
先輩への思いは強くなるばかりです。
「Aさん?もしかして、朝のこと、怒ってますか?」
『いえ、ちょっと考え事をしてただけです。どこか寄りましょ!先輩はどこに行きたいですか?』
「Aさんの行きたいところに行きましょう!」
『じゃあ、カフェ、行きませんか?』
「いいですね、行きましょう!お金は僕が出します」
この行動が後の起爆剤になっていたとは、まだ知らない。
「そういえばAさん、朝言ってた、男の人にとって、今日は特別な日、って、今日はなんの日なんですか?」
『あー、まだわかってなかったんですね。わかるまで、教えられません。』
「えぇ、、Aさんの誕生日ですか?」
『違います。』
「国木田さんの中の人の誕生日(制作日:2/11)ですか?」
『知りません、メタイです。』
「、、、やっぱりわかりません」
『そうですか、あ、カフェ見えましたね、』
「さあ、たくさん食べましょう!」
積もる積もる。
降る雪積もる。
想いが積もる。
解けずに積もる。
あと何センチ?
先輩に届くのはあと何センチ?
「何食べますか?」
『、、、、、、、、、、』
「どうしましたか?」
『あ、、、』
聞いてない。
カフェに “バレンタインデー” なんて大きく書いてあるなんて聞いてない。
「あ!見つけました!わかりました!今日はバレンタインの日なんですね!」
『あ、はい、そうです。』
「それで僕たちにチョコをくれたんですか?」
『はい』
本当は先輩だけにあげるつもりだったんですけどね。
『先輩、プレゼントです』
「え、僕にですか?ありがとうございます。新しいネクタイピン、大切に使わせてもらいます!」
先輩、知ってますか?ネクタイピンをプレゼントする意味。
“あなたを見守っています”
そして
“あなたは私の物”
私だけの先輩になってくれませんか。
早く気づいて、私の想い。
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藍田玲音 - お久しぶりです。作者です。藍田玲音です。長らく更新しておらずすみません、Twitterでは元気に生きてます。この作品、存在は覚えてますが、続きを書くほど余裕がありませんでした。 きっとこの先もその余裕はないと思われます。そういうことでした。また会う日まで。 (2019年12月15日 20時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - 華南さん» ありがとうございます。これからも頑張ります! (2018年11月27日 21時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
華南 - 初めて見ましたが、とても面白いですね。これからも頑張って下さい。 (2018年11月25日 20時) (レス) id: a1ef0da689 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - 荒らしはお断りだけどね。 (2018年11月22日 18時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - ぽんちゃん、見たらコメントしてね、待ってるから。 (2018年11月22日 18時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍田玲音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/marinerMARINER/
作成日時:2018年2月18日 7時