梶井 & 広津 & 中原【取り合い】 ページ15
空は快晴の、昼下がり。
「ん、ふぁ……」
暖かくてつい欠伸が口から漏れ出る。
ぼんやりした意識のまま、
仕事場の窓から空を見上げていると
「わ、わわ」
「……だーれだっ」
突然、目を覆い隠されたと思ったら
上から降ってくる陽気な声。
僕が驚いてピタッと動きを止めると
直ぐに離れていく大きい手。
途端に視界が開けたので、上を見る。
「……梶井さん」
「やっほー、A」
まぁ、分かりやすい事に声の主は梶井さんだった。
「僕はこの手のドッキリに弱いんですから辞めて下さいと何度も……」
「あはは。御免、御免。ついやりたくなっちゃうんだよなぁ、A相手だと」
「僕相手って……全く」
ちょっと呆れて、
僕の肩に置かれた梶井さんの手をどかそうとする。
が、そのまま背後から
包み込まれる様にして抱き締められた。
「……梶井さん」
「Aってば冷たいなぁ」
梶井さんは僕の頬を、指でツンツンと小突く。
「広津さんと中也さんが見たら、アンタ殺されますよ」
そうやって脅す様に言うと、逆に満足そうな顔。
暫く経っても、一向に離してくれない梶井さん。
流石に、ちょっとイライラしてきたので
腕の中から脱出しようと何度も試みる。
「こらこら、暴れないの」
「………くそ」
暴れると頭を撫でられて止められる。
……先程からこれの繰り返しだ。
もう諦めようか、と深く溜め息を吐く。
その時。
「……何をしているのかね」
「おーおー、昼からお盛んなこったなァ??」
……………………うぇぇ、最悪。
広津さん、中也さん。
僕の上司でもある二人。
この二人には僕がマフィアに
入りたてだった頃、かなりお世話になった。
……それ故に、ちょっと過保護過ぎて。
後は……………分かるかな?
「え、あ……コレは違っ」
「ほぉ、何が違うんだよンン??」
真っ黒笑顔でナイフ構えないで中也さん。
僕ストレスで死にます。
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胡桃バター(プロフ) - りんごあめさん» リクエストありがとうございます!執筆までしばらくお待ちください (11月10日 1時) (レス) id: 55a2e79d32 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - 森さんとのお買い物デートが読みたいです! (11月3日 18時) (レス) id: bd46442a68 (このIDを非表示/違反報告)
マーガリン - ありがとうございます!! (2023年4月4日 8時) (レス) id: 7ba1c946a0 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃バター(プロフ) - マーガリンさん» リクエストありがとうございます!慣れないキャラではありますが、精一杯書かせていただきますので、しばらくお待ちください。 (2023年4月3日 22時) (レス) id: ed4c5148d7 (このIDを非表示/違反報告)
マーガリン - 小栗さんのヤンデレってできますか? (2023年4月1日 8時) (レス) @page33 id: 7ba1c946a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡桃バター | 作成日時:2016年6月19日 22時