【ツイステ】ユニーク魔法・重力操作【文スト】

27 ページ27

・







ドワーフ鉱山の、とある森。


「此処がドワーフ鉱山…一昔前は魔法石の採掘で栄えたらしいが…」


「うぅ…何か出そうなんだゾ…」


暗い雰囲気にグリムが涙目でそう言う。自分はそう言う類に弱くは無いが、確かにこれだけ薄暗ければ、事件の1つや2つ起こってそうでもある。

そんな事を考えていれば、エースが建物を見つけた。


「あ、奥の方に家がある。話聞きにいってみよーぜ」


「…多分住んでたとしても鼠か何かだが…まァ一応行くか」


何もしないよりかは。そう考えて、エースの言った通り家へと向かった。









・









「こんばんは…って、空き家か。荒れ放題だ」


デュースを先頭に家へと入った。自分の予想通り、人1人居ない。むしろ、グリムの顔に蜘蛛の巣が引っかかった。


「なんか机とか椅子とか全部小さくねえ？子供用かな？いち、に……7人！多っ！」


「ドワーフ鉱山が栄えていた頃は、さぞ賑やかな家だったんだろうな」


二人が家に対して感想を述べている間に自分も周りを見渡した。

子供用、と言えなくも無いが…。7人揃って居るとは言え、子供だけで暮らせるものなのだろうか。

むしろ、この家具達に合うサイズの何かが住んでいたと考えた方が辻褄が合う。

…でも此処は魔法が使える世界だから、子供だけで生活する家が栄えていた場所にあっても普通なのかもしれない。


「此処でこうしててもしゃーない。魔法石があるとすれば炭鉱の中だよね。とりあえず、行ってみよーぜ」


不可思議な家に関してどうでも良くなったエースが言った。

28→←26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す