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「罰で窓拭き100枚って…一体君達は何をやったんだ?」


恐る恐る聞いてきた少年に、エースが答える。


「今朝、そこの毛玉とじゃれてたら、ハートの女王の像がちょーっと焦げちゃっただけ」


「グレート・セブンの石像に傷をつけたのか!?それは怒られるに決まってるだろう。折角名門校に入学出来たって言うのに、初日から何をしてるんだか…」


同感だと首を縦に振った。エースとグリムにしてみれば、自爆しているようなものだ。

ちなみに、勿論エースはそんな事言われたら機嫌が悪くなる。


「…るせーなぁ。つーかお前、誰?」


少し顔を顰めながらエースが少年へと名を尋ねれば、素直に教えてくれた。


「僕はデュース、デュース・スペード。クラスメイトの顔くらい覚えたらどうだ?えーと…」


「お前も覚えてねーじゃん」


もしかしたら、名乗った少年、デュースは馬鹿なのかもしれない。

だとしたらエースとグリムとデュースで三馬鹿だな、と勝手に想像をした。


「とっ、とにかく!学園長からの命令なら、真面目に取り組む事だ」


「はいはい、分かりましたよーっと…。んじゃ、パパッと始めますか」


エースがやっとそう言い、俺は声をかけた。


「やる気になってくれたのなら俺は安心だ。と言いたいところだが…グリムがさっき逃げていった」


「……はぁ!?何で見逃してんの!?」


「俺が追いかけたら今度は手前が逃げるからだよ」


グリムよりエースの方が逃げられると厄介だと直感した俺は正論を言っているはず。

エースは「あんにゃろ〜オレを身代わりにしたな!?」と言った後、デュースにも言った。


「おい!えーっと、ジュース?」


「なっ、ジュースじゃない、デュースだ!でゅっ!」


「お前にも責任あんだから、あの毛玉捕まえるの手伝えよ!」


「何で僕が!?」


正常な反応だ。勝手に責任を負わされてとても災難なデュースを見ていれば、エースに俺も言われる。


「そっちのムスッとしたお前もさっきの重力?かなんかで手伝え!」

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雪見だいふく - ちゅやかっこえぇ┏( ^ω^ )┛ (2021年10月24日 22時) (レス) @page41 id: 7c6b1438f9 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - やばい。面白すぎます!続きがめちゃくちゃ気になります!こんな感じの話を求めてました!応援してます!無理はしないでくださいね。 (2020年9月19日 22時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
死の林檎@Get along同盟???????(プロフ) - ぎゃあァァァァァ(((うるせェよ ktkr(^q^) ファンです!!頑張って下さい!応援しています!一生ついていきます!!! (2020年7月6日 16時) (レス) id: 6c1b6d3d5d (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 仁兎さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2020年7月5日 21時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年5月11日 12時

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