素直ではない口 ページ5
今日はAちゃんと異能力者を捕らえる仕事だ。少し楽しみだけど何時もみたいに当たっちゃわないか不安だ。
貴 「良し!」
太宰 「気合いが入っているみたいだけど私の足を引っ張らないでおくれよ」
嗚呼、本当は“頑張ろうね”って云いたいのにこんな皮肉な言葉が出てきてしまう
貴 「はい!」
・・・何故君はそんなに笑っていられるんだい?
太宰 「今も思えばあの時は無理してたってのが分かるね・・・」
私とAちゃんは頻繁に屯しているという場所に着いて中へと侵入した。
異能力者 「貴様等は何だ!」
貴 「ふえぇっ!?、ぶ、武装探偵社所属真神A!、宜しくお願いします!!」
嗚呼、こんな処も可愛いね
異能力者 「え、あ、嗚呼、私は此処を拠点としている・・・って何云わせんだ!、異能力糸!」
貴 「うわっ!、糸で攻撃か、油断したら意外に危ないかもね、異能力『破壊種』!」
異能力者 「なっ!」
異能力者2 「其処の男一人で余所見してんじゃねぇよ!」
私はAちゃんの戦闘を見ていると二人目の異能力者にナイフを投げてきた。まあこれ位簡単に避けられるよね
そう思って避けようとした時・・・。
私の前にAちゃんが立ちはだかりナイフがAちゃんの腕に突き刺さった。
太宰 「Aちゃんっ!」
嗚呼、今の様に何時も素直になれたら・・・
私の声なんてお構いなしに相手の異能力者を一人倒した。
嗚呼、動けよ私の足
Aちゃんが戦ってるのに私が守られて如何するのだっ
貴 「きゃっ!」
私が倒そうとする前にAちゃんは素早くもう一人の敵を倒した。
・・・あれ?
太宰 「君は何でそんなにトロいんだい?、この足のせいかい?」
何で私は素直に“有り難う”って云えないんだい?
貴 「きゃっ、痛っ」
乱暴にAちゃんの足を掴み上げると足首を見ると矢っ張り捻ってる
其れにさっきの糸で血が出てるっ、くそっ
太宰 「さっきの糸位避けたら如何だい?」
こんなの八つ当たりだ、格好悪いな私・・・
一瞬Aちゃんが傷付いた表情をしていた何て私は気付いていなかった。
気付いていたら未来は少しでも変わったのかな?
否、私の事だ、何も云えず終わるんだろう
貴 「この足は、要らないですか?」
何故そんな事を聞くんだい?
こんな綺麗な足要らないわけないじゃないか
だけど私の口はそんな素直じゃない
太宰 「嗚呼、要らない」
嗚呼、最低だな私
嗚呼、最低だ。
330人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっち - もう意味わからんくらいに泣きました良作品ありがとうございました (9月30日 0時) (レス) @page46 id: 8abd05d020 (このIDを非表示/違反報告)
夢菜 - もう物理的に心が傷んでやばかったです!号泣してティッシュ無くなりました! (7月27日 12時) (レス) @page46 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
アスパラガス - ベットの上で読んで、大号泣しました…すごいいい話でしたね!ティッシュもハンカチも無くて、枕がずぶ濡れなんですが!? (2022年5月23日 1時) (レス) @page46 id: 3c601836b6 (このIDを非表示/違反報告)
エイリス - やばい涙がやばかったです!ポケットティッシュめちゃくちゃ使いました! (2022年3月21日 8時) (レス) id: 6d08cb1905 (このIDを非表示/違反報告)
黒芹(プロフ) - 観覧ありがとう御座います!、そこまで泣いてくださって嬉しい?です! (2019年5月29日 15時) (レス) id: e1a12d6e15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒芹 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=huzisamaLOVE26
作成日時:2017年1月5日 13時