幸せになるまでのお話

仲間を信じて ページ39

中島 「Aさん！、僕達っ！」

貴 「ねぇ、皆は私の何？」

さあ答えてよ、皆

私には一刻の猶予もない、そろそろ体も悲鳴を上げて限界だ。

太宰 「Aは」

国木田 「俺達の」

「「「仲間だよ！」」」

やっと云ってくれた、私も仲間に入れてくれた

笑いたいのに何でこんなに涙が出るんだろうっ！

貴 「じゃあ、私の事、好き・・・？」

太宰 「好きじゃなかったらこんな場所まで来ないよ」

皆の表情に嘘偽りはない

貴 「ずっと、ずっと辛かった！、皆と仲良くしたいのに出来ないし皆私の事要らないって云うしっ！

私はっ！


私はこんなに皆の事大好きなのにっ！」

私が今まで泣きながら叫ぶと体が温かくなった。

其れは皆が私に抱き付いているからだ。

貴 「皆痛いよっ、皆、皆っ！」


貴 「でも・・・私には何もない、こんな私が皆と一緒に居て良いのかな？

中島さんは皆を心配してくれる白色


太宰さんは探偵社を陰から支えて本当は皆大好きで何色にも染まれる透明色


国木田さんは皆の父親的な存在で怒ってるけど人一倍優しい青朽葉(アオクチバ)色


江戸川さんは其の頭脳で探偵社を支えている茶色


宮沢さんは探偵社を明るくする黄色


谷崎さんは控えめで妹思いなお兄さん的存在で朱色


ナオミさんは兄思いで何時も探偵社の皆を隠れて支えてくれる黄緑色


与謝野さんは治療の仕方は荒いけど探偵社のお母さん的な存在で相談にちゃんと乗ってくれる紫色


泉さんは努力家、其の可愛さで探偵社の皆を癒やしてくれる水色


福沢さんは探偵社の大黒柱で少しキツそうに見えるけど本当は優しい銀色


皆には色が当て個性がある

だけど私には？、私には何があるの？

私には何も無い、個性も無い

笑い方だって忘れちゃったぁ

私の色は無い・・・

無色だ」

貴 「こんな私が皆と一緒に居て良いのかなぁ！？」

涙が止まらなく流れてくる

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