白よりの灰 ページ2
中島敦side
「敦君、疲れてないかい?」
「僕は大丈夫ですが、太宰さんは大丈夫ですか??」
「着いたらお茶があるからね
喉を潤さないでいるのだよ」
「そうなんですか…?」
今僕は、太宰さんと山を歩いています。
何故かと言うと……
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数時間前
「敦君、今日ひまー?」
太宰さんが真剣な顔をしながら、僕の顔を見てそう聞いた
今日は午後から国木田さんの仕事に付き添う予定がある
「午後から国木田さんと仕事です」
「それなら午後ま「お前は午後迄と云って、午後迄に帰ってきた事が無いだろう」
太宰さんの言葉を遮り、国木田さんが言葉を放った。
確かに、太宰さんの午後迄は夕刻までと同じなので否定しようも無い。
「敦君、国木田君が何時にも増して怖いのだけど、何かしたのかい?」
「太宰さんの日頃の行いのせいですよ?!」
目をうるうるさせる太宰さんに、溜め息をつきつつ昨日の報告書作成へと戻る。
カチカチとパソコンを打っていると、突然視界が太宰さんで埋め尽くされる
「うわぁ、吃驚した?!なんなんですか、太宰さん!」
「私はね、思うのだよ。国木田君が何時も何時も教育をしていて、私も偶にはこうね?先輩らしい事をしないと行けないと思っているのだよ」
「太宰さん先輩だったんですか?初めて知りました」
「敦君ったら辛辣だねほんと、、
でも私はそんな事で凹んだりしないのだよ!」
ドヤ顔されても困ります、太宰さん…
「てことで、国木田君。敦君借りるね?」
「おい、太宰!今日は敦は仕事があるんだ、お前の予定で敦の予定を乱すな!」
太宰さんは少し悩んだ後、国木田さんに何かを小声で話した後ニヤリと笑った。
「てことで、行ってきまーす!敦君行くよ、ついて来給え」
声にならない声で発狂してる国木田さんと、手招きしている太宰さんを交互に見る。どうするべきなのだろうか…
「敦。行っていいよ
敦の代わりに違う人に行ってもらえばいいしね」
ラムネから取り出したビー玉を覗きながら傍観していた乱歩さんが言葉を零した
「なら、私が代わりに行く」
鏡花ちゃんが僕の横で真っ直ぐと瞳を合わせていう
「皆さん有難うございます!いってきます!!」
「いってらっしゃーい」
「行ってらっしゃい」
乱歩さんと鏡花ちゃんの声を背中に僕は、太宰さんの後を追った
国木田さん本当にすいませんでした
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作者名:糸雨 | 作成日時:2022年1月11日 20時