廿漆 ページ28
No side
視線が 交差した。
桃色の瞳と鳶色の瞳。
両者目を逸らさず、ピリピリとした空気が張り巡らされ 重苦しい空気が伸し掛る。
崩れない笑顔、真意の見えない瞳、動かない口。
思考を焼くような緊張感は、いくら経っても消えることはなく その場を混沌とさせるのだった。
Aはどうしようかと思考を巡らせ、着物の裾をぎゅっと掴む。
『(如何したら…如何すれば良いんだろう…
この場凌ぎの嘘なんてきっとすぐに見破られる……)』
手元の緑茶には自分の顔が映り、その顔は酷く
焦りの色が滲んでいた。
ドクンドクンと段々と早くなる鼓動が煩い。
ふと吹いた風が髪を揺らす。
焦って熱くなった思考を覚ますかのような冷たい風。
その風によって段々と思考は落ち着いていった。
ふぅ、と息を吐き出し 前を見据えるA。
『…貴方達には少しだけお話ししましょう。……私の秘密を。』
隠された禁忌の扉と、その瞳に映るものは何なのか。
太宰と中島には まだ、知る由もない。
そして決意したAは、覚悟を決めたかのように真っ直ぐと前を見据え、その瞳には決意の光と力が溢れていた。
そして彼らを見守るように見ていた樒は
にゃおと小さく鳴き、 部屋から離れる。
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更新、サボってて御免なさい
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七海@返事・更新滞ります(プロフ) - 月瀬さん» そう仰って頂けて何よりです。最後の感想失礼致します(よ、良かったです…、しょうもない案では有りますが使用して遣って下さい←← ませ。長文失礼致しました。若し何か御座いましたらボードで御知らせ下さいませ) (2020年1月5日 17時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 七海@返事・更新滞りますさん» 楽しそうです!え、書きたい…!← (2020年1月5日 17時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
七海@返事・更新滞ります(プロフ) - 月瀬さん» いえいえ。二回目失礼致します。(そうですねぇ…。在り来りかも知れませんが……『泥棒』系統の噺何か如何ですかね…?(本当、この位しか出なくて済みません……)) (2020年1月5日 17時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 七海@返事・更新滞りますさん» ありがとうございますー!是非案ください! (2020年1月5日 17時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
七海@返事・更新滞ります(プロフ) - 完結、御目出度う御座います…!(もう最後の最後迄、度肝を抜かれっぱなしでした…!案……出しても良いのなら、出してみたい所存なのですが…如何でしょうかね…??)長文失礼致しました。 (2020年1月5日 17時) (レス) id: 94153de35f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まふ | 作成日時:2019年12月6日 22時