とりどりマカロン ページ14
「おはよう!充ちゃん!」
「おはようございます太宰さん。
今日は書類の仕事をいただいたので失礼します。」
昼間、探偵社について早々視界に奴の姿が入ると爽やかにかわした。
口を尖らせて後ろからトボトボついてくる太宰に多少のイラつきを感じつつ自分の席に着いた。
ナチュラルに隣の席に腰を下ろしじーっと見つめられてつい太宰の方を見た。
「…あの、なにか?」
「充ちゃん甘いもの好きだよね?」
にっこりと音がつきそうなくらい微笑んでいる太宰の手には白い箱が握られていた。
「君のために買ってきたんだけど、マカロン。食べる?」
ほんの3秒ほど悩んだ挙句好物には逆らえない。
「…………………………いただきます」
そう言ったボクに太宰は満足そうな笑みを浮かべた。
太宰が白い箱を開くと中には色とりどりのマカロンが並べられていた。
桃色、黄色、白色、朱色、………etc.
「はい、どーぞ」
桃色のマカロンをそっと掴んで齧ると、苺の甘さが広がり顔が綻んだ。
「………そんなに美味しい?」
「美味しいです。と言うか太宰さんも食べてください。」
「私は君の笑顔が見れるだけでしあわ」
「今日はそれなしです。」
白いマカロンを太宰の口にいれると、少しびっくりしたような顔になってから微笑んだ。
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紅月天音(プロフ) - 桜紅葉さん» 本当にありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2017年2月26日 22時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - お返事ありがとうございます。楽しみにしています。これからも頑張ってください。応援しています。 (2017年2月26日 16時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
紅月天音(プロフ) - 桜紅葉さん» ありがとうございます!番外編の件も個人的に考えております。一応まだ終わらないつもりなので引き続き応援よろしくお願いします!! (2017年2月25日 18時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - この話サイコーです。その後談で夢主と太宰さんの番外編が見たいです。 (2017年2月25日 13時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
紅月天音(プロフ) - あらりぶさん» ありがとうございます!不定期な更新ですみません…。もっと早くお話を届けられるように頑張ります! (2017年1月28日 15時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月天音 | 作成日時:2017年1月17日 21時