33．徹夜くらい疲れた ページ34
「ハニーが無事で良かったよぉ。愛してるっ」
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中原中也は非常に疲れていた。二日連続の任務。幹部といえど、しょっちゅう任務があるわけではない。武闘派の中原でも、仕事内容は基本的に書類整理。
そしてマフィアの抗争は激しい戦闘、警戒を怠ってはならない。
戦闘と緊迫感で肉体的にも精神的にも疲れている中原が、自分からくすねた携帯に向かって甘ったるい声で何かをほざいている相棒を見つけたときの選択肢は一つ。
「テンメェェェ！！この、糞太宰っ！！！」
＿＿＿＿太宰は宙を舞った。
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「ちょっとそれは理不尽じゃないの」
「あ"あ"？人の携帯で女に電話する奴に同情の余地があるとでも思ってンのか？」
「違うもんっ。西崎君だもんっ」
「そうかそうか。じゃあ死ね」
外套から大ぶりのナイフを取り出し殺気立つ中原に、臆することなく太宰は云い放った。
「西崎君が誘拐された」
「は？」
「安否確認として西崎君に出てもらったのだけど、割と元気そうだったよ…………私への愛を呟くくらいには」
「は！？愛！？手前っ、あいつに手ェ出したのか！？」
「んふふ、さあね。それより西崎君を助けなくてもいいのかい？」
「このっ、帰ったら覚えとけよっ！」
.
「にしても笑えるぜ。一組織をいとも簡単に壊滅に追い込んだ男が、まさかあんなバカップルだったとはなあ」
一人の男が煙草を吸いながらそう云った。煙がもくもくと立ち込めり、独特の匂いが鼻を突く。
「愛しのハニーだったか？いつ聞いても笑えるな」
キヒヒと下品な笑みを浮かべている男に苛立った。男が吸い終わった煙草を壁の方へ投げ、二本目を吸い出した。
「あとは中原を迎え撃つだけだ」
「あんな奴に負ける気がしねぇな」
各々が中原さんを馬鹿にするような発言をして楽しげに笑う姿を見て苛立ったが、女子高生の陰口みたいだとも感じた。
こいつらがミニスカブレザー着て内股になってるのか、とくだらない事を考えている私はかなり疲れているのだろう。
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雷牙 - 口角が天井に刺さった (4月13日 21時) (
レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 黒猫もふお さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！ (8月19日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫もふお - 神作品をありがとうございます！すごく面白かったです！ (8月19日 12時) (レス) id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！界隈が違うのに読んでくださって嬉しいです！更新頑張ります！ (2023年3月16日 19時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！キャラクターのことよく知らなかったけど読んでみてめちゃめちゃ面白かったですっ！！素敵な作品ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2023年3月16日 19時) (レス) @page29 id: 67c8df008b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき x他1人 | 作成日時：2022年3月17日 7時
