【文スト】霊感持ちの異能力者は毎日大変です。

不思議の国の… ページ43

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｢｢Trick or Treat！｣｣

来たのは3人だけど声は2人。
谷崎兄妹の賢治くんか。
潤くん、保護者ポジションだものね。


ナオミちゃんはアリス
潤くんはマッドハッター
賢治くんは三月うさぎ

ん…？これは……


『この間ナオミちゃんがショッピングの時に選んだ布だね』

｢そうですの！｣



手作りと聞き、潤くんは嬉しそうに微笑み 賢治くんは凄いです！と驚く。

にしても、よく作り込まれてる。


『凄いなぁ……』

｢来年は Aさんの衣装も作らせてくださいね｣

『露出控えめね』


少し残念そうな顔をされたが無視無視。
私は何も知らない。

『はい、3人とも。お菓子』

｢可愛らしいですわね｣

｢美味しそうです！｣

｢Aさん、ボク達からも｣


潤くんがくれたのは
ホワイトロールケェキとマシュマロカップケーキ。

ロールケェキはチョコペンでジャック・オ・ランタンの顔を
カップケーキのマシュマロはお化けみたいになってる。

女子力が凄い。


｢ナオミが決めて、敦君達と作ったンです｣

『ありがとう！わァ……食べるのが勿体ない……』


冷凍保存したいレベルにクオリティが高い。

食べるけどね。




『ありがとう……(太宰さんの溜めた)仕事のお供にする〜…』


3人の頭を撫でながら言う。
……潤くんの時は背伸びしたけどさ。



｢Aさんは…美女と野獣ですね｣

｢春野さんが用意してましたわね…(かなり高かった気がしますわ)｣

｢綺麗です！｣


ゆらゆらと揺れるドレスを掴んで回ってみると、ふわりと裾が膨らんだ。


｢おぉ！本物のお姫様みたいですね！｣

『そんな事ないよ、賢治くん』


でも 嬉しかったので飴をあげた。

天真爛漫な魔法使い→←悪魔と白雪姫

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