好きになっても良いですか？2（赤） (ページ44)

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大毅くんもベッドに入って、私の方へ腕を伸ばした

「俺ちょっと夢やってん

お姫様抱っこと腕枕」

『なにそれ笑

痛くなるかもよ？』

「ええから」

そっと腕に頭を乗せると、そのまま向かい合うように抱きしめられた

「めっちゃしっくりくる」

確かに私も落ち着く

『大毅くん』

「ん？」

『今日、雨の中走ってきてくれてありがとう』

「どういたしまして

そんなん言ったら俺やって、心配してご飯持ってきてくれて、俺のわがままも受け止めてくれて、ほんまにありがとう」

『ふふっ

どういたしまして

今日の大毅くん全然話聞いてくれないし、何回も抱きしめられるし、強引だし、どうしようかと思ったよ』

「せやな、何度も嫌われるなって覚悟した」

『それはないかな』

少し大毅くんに近づいて背中に手を回す

嬉しかったのか、密着するように大毅くんが私を引き寄せて、ぎゅーっと抱きしめて髪の毛にちゅっとキスをする

「大毅くんてスキンシップ多いよね

頭よく触ってくれてたし」

「俺もそんな好きちゃうと思っててんけどなー

A見てたらなんかからだが勝手に動く」

嫌って言ってもやめへんからな？と謎の宣戦布告

『ねぇ、いつから好きでいてくれたの？』

「んー？初めて会った時から気になってたで

このまま会えなくなったらあかんと思って必死に口実作ってLINE聞いたんやもん」

『口実？』

「おん、タオル洗って返すって」

『え、そういう事だったの？

私洗濯が趣味なのかと思ってた』

「ちゃうわ笑

わざわざ柔軟剤もちょっとええやつこうてん」

『知らなかった...』

「まさかその後仕事が一緒になるとは思ってへんかったな」

確かに。

出会ってから1ヶ月くらいだけど、色々あったなと思う

「あ、今日小瀧にLINE聞かれて断ったって言うてたやん？

小瀧とか流星がAの事タイプって話してて、あいつらの事好きになったらやばいと思って、だから教えたらあかんって言ってん」

『え、そんな理由だったの？』

「しかもパパジャニ見てた時、流星の事だけ下の名前で呼ぶから結構やきもち妬いててんで」

知らなかった

そんな前から...

「今回のイベントが終わったら、2人であの公園行こう」

『うん。お弁当作るね』

「ん、明日も仕事やし寝よか」

大毅くんの声を聴きながら私は眠りに落ちた