好きになっても良いですか？2（赤） (ページ43)

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「でも音楽番組の話してた時、小瀧の事見てたって言ってたやん」

『あれは別に小瀧さんだけを見てた訳じゃなくて...』

「じゃあ、見ててあんな風に楽める人が好きやって、誰のこと言うてたん？」

『それは...』

「言えへんの？」

だめだ。

これは完全に意地悪大毅くんになってる。

こんな風に気持ちを伝えたくない。

「小瀧？」

『それは違う！』

「じゃあ流星？神ちゃん？」

『ちっ、違う』

「淳太？照史？」

『違うって、ねぇ聞いて？』

「濱ちゃん？」

『違うから』

「じゃあ...俺？」

否定も肯定もできずに一瞬時が止まる

『ね、ちょっと待って？』

「待たへん」

完全に大毅くんのペース

「なぁ、Aは誰が好きなん？」

もうだめ...

私は...

『...大毅くんが、好き』

.

聴こえたか不安になるくらい小さな声だったと思う

でも好きだと伝えた瞬間、大毅くんにキスをされた

さっきと違って何度も何度も唇を重ねる

少し苦しくなって私から唇を離すと、ちゅっとほっぺたにキスをされた

「あーーー、なんか今日1日悩んでた自分があほらしいわ」

私の肩に顔を埋め大毅くんが呟く

「で、誰が好きなんやっけ？」

『もう知らないっ』

大毅くんが顔覗き込むからわざと背けると、手でまた正面に戻される

「ごめんて

ちゃんと顔見せて」

『もっとちゃんと言いたかったのに...』

「告白してくれんの？」

『...今日は言わない』

「じゃあAからの告白楽しみにしてるな」

そう言ってまたキスをする

「なぁ、A

今日ほんまにAがいなくなるかもって思った時むっちゃこわかった

絶対...離れんといてな？」

『うん。大丈夫だよ』

まだ不安なのかな？

「A、好きやで」

『私も、大毅くんの事が好きだよ』

今度は私からキスをすると、大毅くんは照れ臭そうに微笑んだ

「なぁ、今何時？」

『えーっと0時2分

え、もうこんな時間だったんだ』

「最高のプレゼントやなぁ

よし、寝るか」

『プレゼント？って、ちょっ』

大毅くんはわたしの膝の裏と背中に手を入れて抱き上げた

いわゆるお姫様抱っこ

「今日はもう泊まってくやろ」

抱っこされたまま寝室に入りベッドに降ろされた