好きになっても良いですか？2（赤） (ページ19)

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「レシピが送られてきたから次教えてくれる料理候補なんかなって思ったら、俺が1人で作る感じやったし

もう会いたくないって言われるんかと思ったわ」

『そんなこと...絶対にないっ』

「安心した。」

不安になる必要なんてなかったんやな

嘘つけへんしいつも真っ直ぐやし

Aが1人で考え込まへんように、俺がちゃんと言葉にして、感じた事伝えたらええんやなって

あとは、ちょっと強引なくらいがちょうどええらしい

「今週の金曜早く終われそうやねんけど、あのレシピの中のどれか教えてくれへん？」

『でも』

「こんな風に俺の健康を気遣ってくれて嬉しいけど、Aと一緒に作った方がもっと力になるし休まると思うねん」

Aは俺とって初めて“愛しい”って心から思った人やから

ちゃんと思ってる事伝えて、後悔せーへんように行動せな

「俺にとっての癒しはAやから」

「もし何かしたいと思ってくれてるなら、俺はうちに来て料理を作って欲しい

あかん？」

家に来てもらうなんて、自分でもすごいこと言ってるなと思ったし、メンバーすら来たことないけど

Aが来てくれたらええなって思ったから...

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「本日以上です！お疲れ様でした！」

重「お疲れっした！」

やっば

思ったより押した...

「重岡くん、このあとご飯行くけどどうする？」

重「あ、僕ちょっと用事あって...」

「そかそか！じゃあまた誘うわ！」

人見知りであんま喋られへんくっても、ドラマのチームはほんまに良い人ばっかりで絶対ええドラマにしよって思う

けど今は急がな...

待ち合わせ場所の公園に着くと、サンドイッチを食べたベンチに座ってるA

かわええな

無意識に笑ってる自分に気付いて慌てて真顔を意識するけど、そもそもマスクをしてるから関係ない

堂々と連れて行くことができひんくて申し訳ないけど、後ろをちょこちょことついてくる姿を見て、また“可愛い”と思った

部屋に着いて、汗かいた服を急いで脱いで部屋着に着替える

シャワー浴びたかってんけど...無理やな

自分の部屋にAがいて、Aからも緊張が伝わってくる気がして緊張が増す

お茶を一気にぐっと飲み干す

コソコソと連れてきた事を謝ると、“スパイみたいだった”と笑うAにちょっと緊張がほぐれた