*友達なんて* 【御幸一也】

STORY 10 ページ11

授業中…



日波のやつ教科書忘れたんだな


だから貸してやった




休み時間


『さっきは…ありがと』



礼を言ってきて少し驚いた


かわりになんかしてもらお〜って少しからかってみた



『はぁ⁈やだ！』



ものすごい嫌な顔をされたw





「友達」


その言葉を言うだけで日波はいつも嫌な顔をする

今日はいつも以上に嫌がった

肩を組んだら睨まれて

腕をはらわれ




教室を出ていった



次の授業日波はサボった



倉「あいつマジでキレてたな」


「どんだけ俺の事嫌なんだよw」


倉「嫌われる言い方しかできねぇ〜からだろw」


「でも倉持くんは俺の隣にいてくれるよね〜」


倉「お前と話した俺が悪かった」


「あ、どこ行くんだよ〜」



ひっでぇ〜な倉持！w

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私は廊下を歩いてた



御「日波！」



タッタッタッ…



『…』


無視無視


御「なんか聞かれたら右って言っといて」


『はぁ…？』



って、行っちゃった…


御幸は左に曲がった



『なんなんだ？』




沢「御幸一也ぁぁぁあああ！」


『っ⁉︎』



なんか来た！



沢「すいやせん！ここに御幸一也と言う腹黒でメガネかけててイケメンの人いやせんでしたか？」



え…けなしてんの？褒めてんの？w



『み、御幸？』


沢「はい！」


あれ、どっち行ったっけ



御 「なんか聞かれたら右って言っといて」



さっきの発言が頭をよぎる…



『右…？』


沢「右っすね！ありがとうございやした！」


そう言って左に曲がった



沢「御幸一也ぁぁぁぁあああ！」


『そっち左だぞー！！』




って聞いてないしw




その後…


御「日波…お前…」


『…』


御「なんで右って答えなかったんだよ…」


『私はちゃんと右って言いました。』


御「嘘つけ！じゃなんで沢村が俺のとこに来たんだよ！」


『沢村って言うんだ』


御「無視すんな！」


『はぁ…その沢村って言うやつが右と左間違えて曲がっていったんだよ、つーか話しかけてくんな』


御「沢村のバカ…おかけで練習後ピッチング受けなきゃなんねぇ…」




ん？御幸はキャッチャーなのか…？



『キャッチャー…？』


御「そうだぞ」


なんかやだわ…こいつと同じポジションだったなんて…


御「お前、野球やってたんだろ？」


『やってない』


御「嘘つくなよ」


『…』


御「なんで嘘つくんだ？」


『うるさい』



もう野球はやめたんだよ…

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