三十八日目 ページ39
「A姉ェ!!」
「おお、中也。どうしたの?」
夜、部屋で読書をしていると中也が突撃してきた
私の家は、相変わらず本部にある
今更、引っ越すのも面倒だし、上も何も云ってこないことをいいことに私は幹部の部屋並みに広い部屋を占領している
時々、中也、太宰、織田作はもちろんのこと、幹部の誰かや構成員に、首領とエリス嬢が遊びに来る以外は快適だ
どうして最下級構成員の部屋にくるんだよ!
ついでに云うと、全員ノックなしだ
全員、私が寝ていようと、料理をしていようと、風呂に入っていようと、着替えている途中だろうとお構いなしに入ってくる
ノックをしてくれるのは織田作と尾崎さんくらいだ
最下級構成員とはいえ、女なので気を使ってくれよ、特に風呂と着替え中の時は
この前入ってきた奴は、着替え中だった私を見て鼻で笑ったので、名前も顔も見たことがないやっだったので、二、三発、撃ってから蹴飛ばして追い出したら、やったらあれ以降会っていない
さて、話を中也に戻そう
「今、大丈夫か?」
部屋を見渡しながら聞く
そう思うならノックしてくれ
「うん。寝るまで暇してたとこ
中也は、今終わったの?大変だねぇ」
栞を挟み本を閉じる
近くの机の上に置き、仕事終わりの中也のために珈琲を淹れる
「ありがとうな」
「全然。丁度私も飲もうと思ってたし、インスタントだし」
勝手知ったる中也は、珈琲に合うお菓子をテーブルに出してモソモソと食べていた
「夜ご飯は食べてないの?」
「姐さんから茶菓子もらった」
「何か作ろうか?」
「いや、いい」
「そう」
中也と太宰は、たまにご飯をせびりに来るので、今日もそうかと思ったが、どうやら違うようだ
「で、今日はどうしたの?」
珈琲カップをテーブルに置きながら聞く
「腹へったから何か食わしてもらおうと思ったんだが、茶菓子食ったら収まった」
「うん、それで?」
「近くまで来たし寄り道だ」
にっこりといい笑顔で云われたけど、つまり何の用もなかったんだね
来てくれることは嬉しいから別にいいけど
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ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 黒い木綿豆腐さん» 出しましたwwwww気づいてくれて、嬉しいです(^^) (2018年4月28日 23時) (レス) id: 71334657d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒い木綿豆腐 - 長谷部出てきたwwwwwww (2018年4月28日 11時) (レス) id: 795f4d5059 (このIDを非表示/違反報告)
ブラッディ・ドリーマー(プロフ) - 狐さん» ありがとうございます(*´∇`*)楽しみにしていてください!頑張ります(*^^*) (2017年2月18日 8時) (レス) id: 3ce566fe0c (このIDを非表示/違反報告)
狐 - とても面白いです此処からどうなるかとっても楽しみにして居ます (2017年2月18日 2時) (レス) id: 2ba1163d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あき | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月29日 17時