太宰さんが連れている子【文スト】

可愛い　18 ページ21

Aside

私たちのヨコを通った女の子
はじめてあった太宰に似てる…
目に光がない、かなしい目

アツシが女の子に近付こうとすると、なにかがアツシにあたった
セントウタイセイになる女の子
だからか向かっていくアツシ

アツシが何度もあたってそのあとに聞こえたコエ
[敵を切り刻め夜叉白雪]

どこかで聞いたことあるコエ
夜叉白雪というものがアツシを切ったあとこっちを向いた。

『ウソでしょ＿＿＿！！』

おなかの辺りがズキズキといたむ
気がついたら床にねていた。
イタイイタイイタイ
あたまがキケンだとサイレンをならしている
『ぁ、う..イタイじゃない』
床にひろがっていく真っ赤なモノ

「私の名は鏡花、あなたと同じ孤児」
「好きなものは兎と豆府、嫌いなものは犬と雷」
「…………マフィアに拾われて六ヶ月で＿＿」

どんどん聞こえなくなっていくコエ
アツシを見ると刺されていた。
ダメ、アツシが目を閉じちゃう私がなんとかしなきゃ
ひっしな思いでたつ
「動かないで」

つめたいことばで言われた
私は、なれてるから
『おねえさん、かなしそうだよ』
見ててわかった人をキズつけたくないって
『やりたくないんでしょ？なら言わなきゃイヤって』


「マフィアは逆らう人間を許さない」

でも、おねえさんは優しいね
『優しいおねえさんだよ』


「何を言ってるの？」


『私のトドメをささないし、なによりね……かなしそうな目。ひどい人は、なにも見ないの。おねえさんはかなしそうだから優しいんだよ…まだねかなしいって思えるから』

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