【文スト】 太宰さんに妹がいたらしいですよ？ part.2

２４話だよ ページ30

私は、ちょっと考えて…、


貴方「そんな事、ないですよ」


と、私は、落ち着いた声で云った。

　それに、中也さんは、「そうか。」と云った。


貴方「中也さんは、…、気になります？」


と、逆に聞いてみた。


中也「俺も、気にしてねェ。」


私は、それに、「へぇ…」と、答える。


貴方「そろそろ、帰ります？」


辺りは、オレンジ色になっていた。

　しかも、人も減ってきた。


中也「そうだな。」

貴方「じゃ、帰りましょう！」


私は、周りを見ずに、走って行った。


中也「ッ！A！！」


と、中也さんに右腕を強く引っ張られ…。


貴方「んっ…」


中也さんの胸の中へ…。

　中也さんに抱きしめられるのは、久しぶりだった気がする…。


中也さんの匂いがして…、なんだか、落ち着く。


中也「危ねェ…。轢かれるところだったぞ！」


「ちゃんと、周りを見て行け、バカ！」と、怒られた。


でも、今。


そんなの、どーでも良くって…。


貴方「・・・。」

中也「ッ！？」



私は、中也さんを抱きしていた。

２５話だよ→←２３話だよ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す