分家の中の分家の悪魔は教師になる。⑤【魔入りました！入間くん】 (ページ18)

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移り香ページ18

ユリム視点
イルマくんたちと別れて職員室へ戻っているとカルエゴ先生がこちらに向かって歩いて来ていた。

起きたんだ。

「あっ！カルエゴ先生！おはようございます！」
私は先生の所へ走って行きながら言った。

カルエゴ「...おはよう、ユリム。......礼を言う。」

カルエゴ先生は私にローブを差し出す。

わぁ、きちんとたたんで下さっている。
ありがたい。

「いえいえ、どういたしまして。私が勝手にかけたので、ご迷惑でなかったのなら良かったです。」

私はうやうやしく受け取ると、なにか目線を感じた。

ふと、先生を見ると私をじっっと見ている。
なにか考え事かな？

「どうかしたんですか？」

私も負けじと、じっっっと先生を見る。

カルエゴ「いや、何でもない。......ありがとう。」

ほわわわわぁ!!
カルエゴ先生からの『ありがとう。』がこんなにも嬉しいものとはっ！

「はいっ！ありがとうございますっ！」

カルエゴ「なぜ、ユリムが礼を言う必要があるのか？」

「先生がお礼を言って下さったからです！」

カルエゴ「そうか......そうか。」

先生はなぜか嬉しそうにしていた。

何でだろう？そう思いながらも、先生が嬉しいのなら良いか！
私はそういう結論に至った。

丁寧にたたまれたローブを羽織ると、ほんのりとカルエゴ先生の香りがした。

どうも、作者です!!
一回やって見たかった!!これ↑↑↑
電子辞書でテキトウに調べてたら『残り香』『移り香』を見つけたので使ってみました！