【文スト】夢幻ノ夜

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「首領、連れて来ました」


「這入り給え」


鷗外の返答で、二人は中に這入る。


「久し振りだね」


「久し振り、森さん」


「A君から聞いたと思うのだけれど、

今回、我々ポートマフィアを含めた異能社会が

戦争を始める。

其処で、君にも参加して欲しいのだよ」


「うん、判った」


「但し、任務が終わるまでは

一般市民に被害を加えない事を約束して欲しい」


「其れは、任務が終わったら良いの？」


「其れは君の働き次第かな」


「了解☆」


「其れで、彼が狙う標的(ターゲット)は」


「武装探偵社の事務員だ」


「その事務員の顔は」


「写真はないが、恐らく探偵社に居る能力者と合流するだろう。

その合流地点は見当がついている」


「なら、其処に久君を」


「ああ。恐らく何処かの駅だろうから、

君には電車に乗って貰うよ？」


「は〜い☆」


「そして、其れが終われば次は組合だ」


「探偵社は動くでしょうか」


「動くだろうね。この情報は既に、

中也君を通じて探偵社に入っている頃だろう」


「でしたら問題ありませんね」


「そう云う事だから、A君。

案内を頼んだよ」


「はい」


「またね、森さん」


二人は部屋を出て、そのまま目的地に向かった。

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