○o＿他称自己犠牲ノ天才【文豪ストレイドッグス】 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:14,117 hit

×××54. ページ4

物語はこれで終焉

とは、簡単にはいかないようだ。

倒したと思われたラヴクラフトさんは嫌な音を響かせながら躰のあちこちを変形させ、とんでもない怪物へとなりさがった

そして、それと同時に太宰さんの包帯で巻かれた腕が目の前から消えた

否取られたのだ。
ラヴクラフトさんに。

中原「こりゃ本気でどういう冗談だよ…？」

「だ、太宰さん…っ！？
大丈夫ですか？！」

太宰「Aちゃん…死ぬ前にお願いしたいことが…」

「な、何云ってるんですか…っ！

怪我なら、私が治します！
だから、だから…っ」

太宰「Aちゃん…

最後のお願いだ

私と一緒に心中…」

中原「よォ太宰

元気そうじゃねぇか」

「ち、中也さん？！

死にそうな人の顔に脚を置くのは如何なものかと思いますが？！」

中原「よく見てみろ

コイツの余裕そうな態度」

太宰さんはあの苦しそうな表情からうってかわり、飄々とした態度で私の前に取られたと思った腕を見せてきた

如何やら包帯の下はもぬけの殻で、敵を欺くための仕込みだったらしい

太宰さんが目の前に来て「ばぁ」と手を出してきた瞬間
流石に私も殺気を抱いた

人が真剣に話していたのにこの人は其れを腹の内で笑って聞いていたのだと思うと腹が立つものだ

…それはさておき。

如何やらこのような姿になってしまったラヴクラフトさんに対して作画ない訳では無いらしい

むしろあるらしいのだが中也さんが危険な状況になるらしく、一時の間があり渋々中也さんが賛成する形となっていた

太宰さんによるととても危険であたしたちを巻き込みかねないらしく、この場を軽く離れることにした

あたしはどうであれ、久くんが傷つくのは頂けない

…久くんはこれから如何なってしまうのだろうか、

こんなに幼いのに異能のせいで狙われ、悪用される。

もし、彼が良かったら…
うん、聞くだけ聞いてみるとしよう

背中に暖かいぬくもりを感じながら早くカタがつくのを待った

「それにしても、酷い爆発音…

怪我…してなきゃいいけど」

それは無理な願いだろう

戦うのに怪我をしないというのはよっぽど運が強い者だけだろう

早くこの戦いが終わり、いつもの平凡が戻ってこないかと祈っていた

そんな時

草むらからひょこっと太宰さんが現れた