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「その後はみんな死にました
お母様も弟もそのマフィアも」
‐誤報のせいで家族を失うなんて、そんなのあってはいけませんよね?
涙は見せないが精神的に参ってる様子のAちゃん
話によると何度もポートマフィアには攻撃をしていたらしい
私がマフィアにいた時は気づかなかったのだけど、そこはあの首領が上手くやっていたみたいだ
「あたしは、自分の為にそのマフィアの命を奪いました
それはあたしの寿命が削られた初めての出来事でした
だから正直、自分があとどれぐらい生きてられるのか判らないんです」
話を聞いてて思ったことがある
彼女の性格にこの異能は似合わない
これでは早死させるようなものだ
太宰「うん、これでAちゃんに異能を使わせちゃいけないってことが判ったね
ほら、中也もそんなボケっとしないで
もう話し聞けたから十分でしょ?」
中原「…おう」
まだ少しばかり放心状態の中也
さすがの彼も話を聞いてて落ち込んでいたのだろう、顔に書いていて実に判りやすい
…好きだねえ、彼も
太宰「木の根を切り落とさないと
中也 短刀貸して」
中原「あ?あぁ……
ん?確か此処に……」
太宰「あ さっき念の為掏っておいたんだった」
中原「手前…」
さて やるか、そう云って短刀をQの喉元に突きつけると中也は知らん顔でAちゃんはとても焦っているような、怒っている様子だった
「だ、太宰さんっ!何をやって…」
太宰「……止めないの?」
中原「首領には生きて連れ帰れと命令されてる
だがこの距離じゃ手前のほうが早え
それにその餓鬼を見てると詛いで死んだ部下達の死体袋が目の前をちらつきやがる
やれよ」
「?!中也さんも何を…!!
…太宰さん、貴方が手を出すのなら此方だって遠慮はしません
今すぐ久くんと、この場を離れることだって、貴方たち二人をどこかに飛ばすことだってできます」
ああ、彼女には冗談も通じない
現に目が私達二人のことを完全に敵としてみている眼だ
太宰「彼は私達の部下を何人も殺している
それでも助けると?」
「…あたしの知ってる久くんは、
そんなことしていませんから」
太宰「…随分と都合の良い耳だね」
その言葉とともにザッと音がなり
木の根を切り落としていった
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鬱偽(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年12月4日 23時) (レス) id: 72bb13e9f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橄欖 | 作成日時:2016年10月13日 23時