40. ショー ページ45
芥川が床に転がした"手土産"を見て、森は口角を上げた
「…離せっ、此のっ、縄をとれ!!
俺に手を出せば"彼の方"が黙っていないぞ!?」
Aはギャアギャアと喚く其れに近付き、其れが頭から被っている麻袋を取り捨てた
A「さぁ…素敵なショーを始めましょうか」
ニコリと顔に貼り付けた笑みを浮かべ、手土産と題し持ち込んできた男に顔を近づけると、先程までとは打って変わるように男は大人しくなった
A「あら?先程までの威勢は何処にやってしまったのですか??ああ…駄目ですよ。そんな怖い顔をしては…」
首領の前では笑顔でいて下さいな
彼女が囁くように男の耳元でフッと息を吐く
すると、男の顔が恐怖で強張った
男の体が無意識にガタガタと震えるのを見ると彼女は満足そうに微笑んだ
其れを見ていた中也、太宰、紅葉は…大の男が年下の(しかも、見るからにか弱そうな)女に畏怖している其の異常な光景に眉をひそめる
一方で森は其の異様な光景を楽しそうに見下ろしていた
A「まずは彼の紹介から致しましょうか」
彼の名前はディアム・シュナイダー
生まれはイギリス
家族はいなく、元々は孤児であったが…ある組織に異能を買われ大出世を遂げた
拾われて10年後、異能犯罪者組織…通称トランプのボスとなり今から約半年ほど前に日本に上陸
そしてマフィアに喧嘩を売り、敢え無く玉砕
男の顔が苦渋の色で塗り潰されるのを見ると彼女はケラケラと楽しそうに笑った
A「何故自分はこんな小娘に負けたのか?と云うような顔をしていますねェ。分からないのであれば教えてさしあげますよ?ディアムさん。
…貴方の一番の敗因は私の鈴に手を出そうとした事です」
可哀想に…鈴に手を出そうとしなければ心優しい私は貴方を逃がしてさしあげたかもしれないのに
まぁ…今頃後悔しても遅いですがねェ
森「A君を怒らせると地の果てまで追いかけられそうだねェ」
ふわぁと欠伸を一つして綺麗な顔で男を見るAに森が怖い、怖いと態とらしく肩を竦めながら言う
森「ショーはコレで終わりかい?」
森が頬杖を付きながら問うと彼女はシフォンのスカートをフワリと翻しなから笑った
A「まさか!」
まだ始まってもいませんよ
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おかか - 最後のページ見た時に「いくらでも評価してやんよ」って言った私は悪くない。(;・з・)~♪ (2017年1月6日 21時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編に行きますね〜ε-(´∀`; ) (2016年9月6日 15時) (レス) id: 527d7c6641 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - お話すごく面白かったです。更新を楽しみにしています。 (2016年7月5日 22時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
萌里(駄作者)(プロフ) - 佐久間 楓さん» その後中也にボコボコにされた萌里氏であった… (2016年6月24日 21時) (レス) id: ee5dbdbcba (このIDを非表示/違反報告)
佐久間 楓(プロフ) - 萌里(駄作者)さん» 激しく同意します♪ (2016年6月24日 16時) (携帯から) (レス) id: 273ed63bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖縄県産マンゴー | 作成日時:2016年5月23日 5時