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36. 何時か ページ41

「ああ、何という事だ…」






強者揃いの凶悪犯罪者集団…トランプと呼ばれる組織に君臨していた男は呟く





彼は自身が苦労して作り上げた組織をいとも容易く破壊した男女に目を向ける





「何故この場所を突き止められた?」





男の質問に先程壁を突き破ってきた男女の一人が口を開いた





A「やだなぁ。私が簡単に此処を見つけられた理由は貴方が一番後存知ではないのですか?」





男はAの質問にニヤリと笑い、顔立ちが美しい少年を引き寄せた





「さぁ?私には分かりかねるよ」





ね?鈴君…





そういって顔に頬擦りをする男に鈴と呼ばれる少年は顔を引きつらせた





その様子に綺麗な笑顔のまま女の表情が固まる






芥川「如何する?僕が八つ裂きにでも…」






A「芥川君。今回は私に手柄を譲ってはくれないかい?」







芥川は彼女の満面な笑みを見て片眉を少し上げた






芥川「何か策があるのだろうな…?あの男の異能は実に厄介だと聞く。大丈夫、…いや、愚問であったな」





貴方にそう聞く僕が愚かであった






貴方の好きなように暴れるが良い






僕は今回は見物させて貰おう






そういって壁にもたれ掛かりフッと息を吐いた彼にAは口角を上げて手首をポキリと鳴らした






A「ンふふ。流石は芥川君。

話が早くて助かりますねー」





薄く顔に笑みを浮かべた女に敵組織の男は顔を引きつらせた






「モタモタしている暇がある程余裕なのだろう?

だったら、此方から攻撃させて、!?」






叫んだ男の右手が突如吹き飛んだ






「ア"ァア"ア"ア"…っ!!」







男は一瞬唖然とするも込み上げてくる強烈な痛みに叫ぶ






A「鈴!!」






鈴「!!」






鈴は男の一瞬の隙を狙ってAの元へと駆けた






其れに気付いた男が顔を汚らしいほどに歪めて、駆ける鈴の左腕を残された手で掴もうとした






…が、残された片腕さえも吹き飛ばされた






男が激痛に悶えながら憎悪の目で彼女を見る







「この糞尼がぁぁっ…!!何時か何百倍にも何千倍にも貴様にこの痛みを返してやるからなぁああっ!!」






女はゆったりとした動作で鈴を抱きしめ床でのたれ打ちまわる男を見下ろした







A「貴方が云う其の"何時か"が来たら良いですねぇ」





まぁ…"来たら"ですけどね??






彼女はそう言ってウフフと笑い声を上げた

37. 追いかけっこ→←35. 証明



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おかか - 最後のページ見た時に「いくらでも評価してやんよ」って言った私は悪くない。(;・з・)~♪ (2017年1月6日 21時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編に行きますね〜ε-(´∀`; ) (2016年9月6日 15時) (レス) id: 527d7c6641 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - お話すごく面白かったです。更新を楽しみにしています。 (2016年7月5日 22時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
萌里(駄作者)(プロフ) - 佐久間 楓さん» その後中也にボコボコにされた萌里氏であった… (2016年6月24日 21時) (レス) id: ee5dbdbcba (このIDを非表示/違反報告)
佐久間 楓(プロフ) - 萌里(駄作者)さん» 激しく同意します♪ (2016年6月24日 16時) (携帯から) (レス) id: 273ed63bb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖縄県産マンゴー | 作成日時:2016年5月23日 5時

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