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33. 地獄を ページ38

A「もうちょっと頑張って欲しかったなァ」







Aが和やかに手をパンパンッと払っていた時、パタパタと焦ったように駆けてくる音が聞こえた








この音は…Aが思考を巡らせニコリと笑みを顔に浮かべる








A「やァ、芥川君」








芥川「Aさん…っ!!」







肩を上下に揺らし息を整えている彼に彼女はクスリと笑った









A「其方側にいる敵は殲滅してくれたみたいだねェ。

  流石は太宰君の部下だ」








芥川の頬についた返り血を拭うと彼は顔を強張らせた







芥川「そんな事は今は如何でも良い…!!あいつを、鈴を見なかったか!?」








A「!!一緒ではなかったのかい!?」








Aは芥川の肩を掴む








芥川「襲撃がある前、貴方を迎えに行くとあいつは部屋を出て行った。

  敵を殲滅した後に直ぐに屋敷中を探したが見当たらないのだ」







Aが下唇を噛み、苦虫を噛み潰したような顔をした








A「やられた…!!あいつらの狙いは最初から鈴だったわけか…!!」








すると、Aが場に合わない笑い声を上げる









芥川「とうとう頭のネジが飛んだか??」








芥川が怪訝そうに眉を潜めた









A「うふふ、芥川君も罵倒スキルを上げてきたねェ」








クスクスと笑い声をたてながらAは芥川を見た








芥川「っ!!」









彼女の顔を見た芥川の顔に冷や汗が垂れる









顔に笑みを貼り付けているが目は全く笑っていない彼女に芥川は目を見開く








そして、芥川は彼女の殺気に一歩後ろに後退した









彼の本能が、コイツだけは敵に回すなとガンガン警告していた









A「彼らに最高の地獄を見せてやらなきゃね」









君も一緒に行くかい??








にこりと笑った彼女に芥川は固まりながらも頷く







A「じゃあ、行こうか」








芥川「武器は何も持たないのか…??」








そう言う芥川に彼女は少し首を仰け反らせながら振り返った









さらっと彼女の顔に掛かったブロンドの髪が窓から漏れる光に照らされ反射する









A「武器を使う価値もないよ」









冷たく言い放って高いヒールで歩き出した彼女に芥川は押し黙った









芥川「…そうか」









彼の言葉に満足そうに頷いた彼女は高いヒールで突き進む









芥川もそれに続いた

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おかか - 最後のページ見た時に「いくらでも評価してやんよ」って言った私は悪くない。(;・з・)~♪ (2017年1月6日 21時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 続編に行きますね〜ε-(´∀`; ) (2016年9月6日 15時) (レス) id: 527d7c6641 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - お話すごく面白かったです。更新を楽しみにしています。 (2016年7月5日 22時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
萌里(駄作者)(プロフ) - 佐久間 楓さん» その後中也にボコボコにされた萌里氏であった… (2016年6月24日 21時) (レス) id: ee5dbdbcba (このIDを非表示/違反報告)
佐久間 楓(プロフ) - 萌里(駄作者)さん» 激しく同意します♪ (2016年6月24日 16時) (携帯から) (レス) id: 273ed63bb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖縄県産マンゴー | 作成日時:2016年5月23日 5時

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